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出版社内容情報
ゴム林、インディオ、そして日本人移民の到着……1920年代のアマゾンの奥地で繰り広げられる自然と人間の壮絶なドラマ――アマゾン奥地のマデイラ川沿いのゴム林、パライゾで4年わたってセリンゲイロ(ゴム樹液採取人)として過酷な生活を送った著者が、その移民体験をもとに描くポルトガル文学の傑作――「アマゾンの原生林におけるセアラ州およびマラニョン州出身者たちの戦いは、一編の叙事詩であり、世界じゅうで、ゴムタイヤのおかげで自動車を快適に運転している人たちは、そのことに考えも及ばない。だが、そのゴムはあの謙虚で英雄的な男たちが神秘に包まれ、仮借ない原生林から採取したものだ」(フェレイラ・デ・カストロ)
内容説明
ゴム林、インディオ、そして日本人移民の到着…アマゾンの奥地で繰り広げられる自然と人間の壮絶なドラマ!移民体験を描くポルトガル文学の傑作。
著者等紹介
阿部孝次[アベコウジ]
1957年大阪市生まれ。東京大学教養学部卒。1982年から一年間、マドリード・コンプルテンセ大学に留学。現在、読売新聞記者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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とおりもん
1
行ったこと無いセルバの夜が、なんとなくだが頭に浮かぶ。やっぱりこれ位情景描写は欲しいなあ。それでいて説明はくどくない。著者の実体験を参考に描かれた当時のアマゾンの生活、女に飢え先住民に怯えゴムの下落を嘆き酒でうっぷんをはらす。そしてとある黒人のトラウマ。日本人はこの本を人種差別の本ダーとか言いそうだが、明らかに違うと俺は思う。これは、当時のブラジルという国を、純粋なポルトガル人の目で見たほぼそのままなのだと思う。それでいて小説らしい物語の進め方で、爽やかとは言い難いが悲壮感はあまり無い。この話好きだ。2014/09/27
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