出版社内容情報
編者の青山誠子氏は、エレン・モアズ『女性と文学』、E・ショウールター編『新フェミニズム批評』の翻訳や、主要著書『シェイクスピアの女たち』『ブロンテ姉妹――女性作家たちの一九世紀』等で知られるように、長年にわたり「女性と文学」の関わりを追究してきた。本書は、そうした編者の研究を象徴する、「女性」「ことば」「ドラマ」をキーワードにして、英米文学の新たな側面に迫る論集。シェイクスピアからオースターまで取り上げた多彩な作家・作品論34篇を収載。
▼本書で論じられる作家
シェイクスピア、ロバート・グリーン、ポープ、フランシス・バーニー、サッカレー、ブロ ンテ姉妹、エリザベス・ギャスケル、トマス・ハーディ、ヴァージニア・ウルフ、D.H.ロ レンス、ウィリアム・フォークナー、フラナリー・オコーナー、ウェンディ・ワッサーステ ィン、マリーナ・カー、エイミー・タン、ポール・オースターほか。
内容説明
本書は、英米文学における「女性」「ことば」「ドラマ」をキーワードとする論文集である。全体を三部に分け、各執筆者が専門とする作家・作品を論じるように構成されている。
目次
1 女性(「救い」に至る道―ディグビー写本『メアリー・マグダレン』における女性性;ナヴァールの女性エンブレム作者―ジョルジェット・ド・モントネと『キリスト教的エンブレム、あるいはドヴィーズ集』;ロバート・グリーンとスザンナ物語 ほか)
3 ことば(フランシス・バーニー『セシリア』試論―「ロマンティック・ラヴ」の陥穽;19世紀妖精物語としての『ジェイン・エア』;イギリスと植民地の狭間で―ジェイン・エアの二面性 ほか)
3 ドラマ(誰がキャタリーナを救えるのか―シェイクスピア批評の課題;流通する指輪とピクチャー・リング―『ヴェニスの商人』の女性;改宗ユダヤ人のサバイバル―家系の存続に潜む脅威 ほか)
感想・レビュー
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竜崎
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