内容説明
諭吉の朝鮮論を忠実にたどり、「脱亜論」を文明主義導入の立場から再検討する。
目次
福沢諭吉の文明主義と朝鮮について
江華島事件―亜細亜諸国との和戦は我栄辱に関するなきの説
開国後の朝鮮―朝鮮は退歩にあらずして停滞なるの説
遊覧朝士の来日―朝鮮人が外国留学の当初、本塾も亦外人を入るゝの発端
壬午軍乱―斥和党と号する朝鮮の頑固党の一類たるや疑なし
文明開化の使徒―人心の非を正して自から発明せしむるの一法
清仏抗争―もし朝鮮と安南地を易へなば、安南の運命は朝鮮のものなり
甲申政変―彼の国内に日本党なるものゝ有る可き様なし
甲申政変挫折―主義とする所は惟脱亜の二字に在るのみ
甲申政変余波―朝鮮人民のために其国の滅亡を賀す〔ほか〕