内容説明
国による義務教育制度推進の一方で、岩手山村の人々がいかに捨ておかれたか。教育要求の高まりのなかで、むらの人々が学校設立にむけていかに奔走したか。そして現在の学校統廃合により、いかに学校が消え、過疎が進んだかを、義務教育125年の流れの中で論じます。
目次
第1編 小さな学校の創設(「学制」への対応;低迷する就学率;分教場とその実像;『学事統計』への疑念)
第2編 おらの『むら』のおらの学校(出張教授所として;『おら』の学校をつくった人々)
第3編 消えた小さな学校(小さな学校の光と陰;学校統廃合と反対の住民運動)
終章 まとめと課題