内容説明
「三井、三菱を追い抜け」地球上を駆け回り、世界に通用するビジネスを構築し、空と海を制した伝説の商社マン海部八郎。社内役員の嫉妬と、マスコミのバッシングに耐え、他社との熾烈な受注競争を勝ち抜いた壮絶な生涯。
目次
商人への道
追いつき追い越せ
船の風穴をあける
航空機を追え
海部軍団と呼ばれて
FX商戦に勝て
思惑
LNGの罠
ダイヤルを百回まわす
対立の根〔ほか〕
著者等紹介
仲俊二郎[ナカシュンジロウ]
1941年生まれ。大阪市立大学経済学部卒業後、川崎重工業に入社。労務人事を経験した後、プロジェクトマネジャーとして長年プラント輸出に従事。最後の仕事としてドーバー海峡の海底トンネル掘削機を受注し、プロジェクトを成功させる。後年、米国系化学会社ハーキュリーズジャパンへ人事部長として転職。アメリカ式人事について本社でトレーニングを受ける。後に同社ジャパン代表取締役となり、合併企業の理化ハーキュレス、ディックハーキュリーズ、帝人ハーキュリーズ、住化ハーキュリーズの経営にも関与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yokmin
8
日商岩井の辻会長と植田社長が、「海部憎し」と私利私欲のためだけに行動していたように描かれているが、本当にそうだろうか。いやしくも1部上場の総合商社のトップゆえ、会社にとって何がベストかを考えて行動していたと考えたいが・・2020/01/27
ちくわ
6
平和で豊かな現代を築けているのは、高度成長時代を猛烈に駆け抜けたビジネスマン達の上に成るものですね。コンプライアンス社会なので賛否あるにせよ、下手なビジネス書を読むならこの本一冊で事足りると思います。2013/01/01
プレジデント
6
日商岩井の海部八郎のドキュメンタリー、なのかな。この人は証人喚問のテレビ放映で自分の署名をするとき、手が震えて書けなかった映像がくっきりと思いだせるし、お金を使って商売をする悪い人という印象でしたが、この本によるとそんなに簡単な図式ではないようです。昭和の商社の仕事はみんなあんな風だったのか。実名で挙げられている人もたくさん出てきますが、こんな本が出されて無事で済むのかなど、いろいろ複雑な思いがしました。海部八郎、まさに昭和のモーレツ社員だったようです。2017/09/19
HaruNii
4
こんな行動力をもったアツい人の周りに、これだけ自分の事しか考えない無能な人間が足を引っ張るのかと。 海運王オナシスの懐に飛び込むところ、ボーイング社のモンゴメリーを落とすところ、圧巻の行動力でとても面白い。 2017/01/30
Hiroki Nishizumi
4
仕事とは何か、営業のあるべき姿は、派閥抗争と権力の味、などいろいろ考えさせられた。この本に書いていることは誤りではないだろうが、別の見方もまたあると思う。結局は人の生き様かな…2013/05/14