内容説明
“漱石の倫敦、ロンドンの漱石”―二つの視点を踏まえ、当時の英国事情の復元と「倫敦塔」の創作手法を解き明し、知られざるスコットランド旅行の足跡と目的を探る。漱石像に新境地を拓いた名著。
目次
第1章 漱石・ロンドン塔・ディクソン―蓄積されたイメージ
第2章 漱石とドラローシュ―「ジェーン所刑の場」をめぐって
第3章 ロンドンの地下鉄と漱石―ロンドン塔への道
第4章 ロンドンの馬車と漱石―心象風景の原像
第5章 漱石とスコットランド―知られざる軌跡
第6章 漱石と「キリクランキーの古戦場」(増補)