内容説明
60年代ポストモダニスト、D・バーセルミ代表的初期作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yusuke Oga
26
「『口に出せない習慣、不自然な行為』・・・って、ううむ、なんだろう?気になって気になってしようがないの・・・うふふ・・・」などという下心を持ってこの小説に相対そうと目論んでいるそこのあなた!下手するとこの小説にたちまち困惑させられて足元から「樹になって樹になって」動けなくなってしまいます、固まってしまいます。これに出てくるロバート・ケネディさんみたいに溺死寸前に救助されるなんてこともないかもですね、お気をつけて。「ありがとう」。2014/10/30
きゅー
6
ここ最近彼の作品について話題を聞かないけれど、90年代には何冊もの彼の小説が翻訳されたものだ。その当時に何冊が読んだけれども、彼の作品の印象は不明瞭、曖昧というものだった。10年以上も経ち、あらためて本作を読んだけれど、やはり印象は変わらない。コラージュ的な文章、社会風刺的な内容、意味の取れない(取りにくい)ストーリーが詰まっている。これぞまさにポストモダン文学と言わんばかりの一作。やはり彼の作品は苦手かな。2014/04/08
田舎暮らしの渡り鳥
4
この作家は大評価している。文体が良い。全て読みたい。2019/08/17
乙郎さん
3
あらゆる固有名詞が飛び交い、筋立ては不明瞭で混乱しそうになるがそれが心地良くなる文体。この混乱が不快になる前に物語が引き下げられる(「月が見えるだろ?」がちょっと長いか)。とても良かった。2023/04/29
スズツキ
2
翻訳する難しさはわかるけど、それにしても日本語としておかしなところがちょっと目立った。並大抵の人間が気楽に読むと痛い目見ます。2013/05/16