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内容説明
太極旗は波のように揺れて…。港町木浦の8月15日。兄のように慕った韓国人少年や韓国独立運動の志士との交流を軸に、昭和10年代から終戦直後の“嵐の時代”を描く。桜が日本の花であるように、ムグンファ(日本名=むくげ)は韓国・朝鮮を象徴する花。しかし、日本の植民地統治の下で、この花は自由に咲くことを許されなかった。本書は韓(朝鮮)半島最南端の港町、木浦に生まれ育った著者の、ムグンファを知らなかった時代の回想記。
目次
白の記憶
望郷、木浦の海
忘れ得ぬ人チョンガー
崔承喜、三浦環、双葉山
「皇紀二千六百年」奉祝の陰で
開戦、そして暗転
韓国独立運動の志士
禁じられた花ムグンファ
別離の日
白昼夢〔ほか〕