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内容説明
新聞が国の針路決定に影響を与えミスリードを続けた事実を克明に語るものはない。「第四権力」といわれながら、その足跡は意外に無軌道で危険なものであった。新聞界に身をおいて四十年、大学教壇に十余年の著者が、迷走する戦後の新聞報道を精査し、あえて国民に問う問題の一冊である。
目次
第1章 講和論争(朝日新聞論説主幹、笠信太郎について;小泉信三と都留重人の論争)
第2章 新聞の共同宣言(国際的孤立を選ばせた満州国承認〈昭和7年〉の共同宣言;新安保批准国会「乱入事件」(昭和35年)への奇怪な共同宣言)
第3章 反安保報道
第4章 スパイ防止法報道(そっくりな朝日『社説』と赤旗『主張』;略称を「国家秘密法」にし、語感で暗さを印象付ける)
第5章 ベトナム報道(パリ和平協定成立とサイゴン陥落;サイゴン陥落以後と南北統一選挙後)
第6章 反核報道(「ヒロシマ」利用の反米親ソキャンペーン;吉本隆明の反核運動批判;ソ連国内の反核運動の実態)
第7章 教科書問題報道(誤報が発端で外交問題に;再びおこった歴史教科書検定大騒動も火種は朝日)
第8章 韓半島報道(韓国に辛く北朝鮮に甘い固定観念;北送日本人妻の報道)
第9章 中国報道