出版社内容情報
「言語と思考」、このテーマは思想史の淵源にさかのぼり、その射程は人間の本質の核心部分といえる。本書は「言語とは何か」を問い続ける著者が、デカルト、フレーゲ、チューリング、ヴィットゲンシュタイン、自然淘汰、神経網モデル、人口知能、形式・自然言語、言語哲学等
内容説明
言語哲学を超克する言語哲学。チョムスキーの方法論的自然主義とはなにか。言語と思考の問題の「行き着くところはわたしたちの本性の核心部分なのです」。言語に関わる諸説の問題設定の妥当性、一般的知識、言語知識、言語使用、等々を吟味し、言語の座位を自然の一部たる人間の内界に見いだすチョムスキーの言語哲学。
目次
言語と思考(ノーム・チョムスキー)
文法理論と哲学的自然主義(黒田成幸)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
1
MPを展開する中、著者はnatureとして言語を扱う際に自然科学での物質的対象と同等と見なす方法的自然主義を提唱する。認知科学、脳科学の適用はコンピュータ言語への人間言語の翻訳と解されるが(変換規則として使えないというコンピュータ側からの批判も出る)、言語学を自然科学と見なす方法的仮説と考える余地もある。1993年の講演と討議から成る本書の訳者が、著者の話し言葉の抑揚や調子と文字で組み立てられる理論を追うと、意図を逆になる可能性を指摘する時、著者のnatureの設定が前提でなく目的であることが理解される。2017/05/04
ゆうちゃん
0
先に、後半の言語学の現在の概観から読む方が、初心者におすすめ。物を化学的なものとそれ以外のものに分ける二元論でなく、自然とみなし、細分化でなく諸科学の統一へ向かう。言語はもちろん科学の探求手法に関しても学べた。チョムスキーの他の論文も読んでみたい。2014/04/16
Madeline Usher
0
翻訳が悪い!2021/10/01
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