内容説明
太古の昔から日本文化の発祥に大きく係わった瀬戸内海。日本人の心を育み、相次ぐ戦乱は日本の歴史を揺るがした。瀬戸内経済文化圏づくりが構想されている今、母なる瀬戸内海の歴史の跡を訪ねたロマンの珠玉編―。
目次
巨石墳や城壁に権勢の跡―謎とロマンの古代吉備国
戦争を越えた人間愛の物語―鳴門市の板東捕虜収容所
海洋民族のルーツ秘める―海賊と人名の塩飽諸島
壮大な海のロマン―水軍のふるさと・芸予諸島
難苦に堪え、北国を拓く―稲田騒動の町・洲本
平家物語の跡をたどる―源平合戦と瀬戸内
神話はどうして生まれた―国生み伝説の淡路島
律令国家崩壊への序曲―純友の舞台・伊予と瀬戸内
落人伝説と秘境の歴史―かずら橋の里・祖谷
自然と人の営み―備讃壊域周辺の歴史
繰り広げる源平絵巻―一の谷の古戦場・神戸
面影残す明治陸軍の心意気―来島海峡を睨む要塞・小島
改めて想う、北方領土の父―高田屋嘉兵衛を育てた淡路・五色町
足利動乱の歴史とともに―細川一族と坂出・高松
瀬戸内のジャンヌダルク―鶴姫が守った大三島
文明開化の跫音―神戸が門戸を開いたころ
古き佳き異国情緒―みなとの町の異人館
国際化の先達―ジョン万次郎を生んだ高知