目次
第1章 幕末期に海を渡ってきた外来音楽
第2章明治新政府の樹立(政局の激動下に流れる軍歌の創始;今日の国歌「君が代」以前に「君ヶ代」があった)
第3章 明治初期の軍楽(吹奏楽)の流動(海兵隊楽隊の創始;教導団楽隊の創始;隊員の知るフェントン教師;フランツ・エッケルトとアンナ・レーヤの来日)
第4章 出そろった洋楽の創始(宮内省伶人の洋楽にかける志向;日本の音楽教育の始動;鹿鳴館に響いたダンス音楽;軍楽留学生とシャルル・ルルー教師;明治芸能文化と洋楽)
第5章 明治時代の洋楽発展の二層構造(職業音楽団の発祥―「東洋音楽会」の発足;日清戦争と軍歌)
第6章 明治30年代の世相と音楽の流れ(活動写真が輸入された頃;蓄音機とレコードの渡来;公園音楽会の発足とその時代背景)
第7章 多様化する明治40年代の洋楽の変遷(オーケストラを編成する陸・海軍軍楽隊の進展;日本橋三越に少年音楽隊の誕生)
第8章 大正期の洋楽の発展(職業音楽家養成の中枢;日本洋楽界に彷徨する歌劇;帝国劇場の創立;大正期からの中山晋平作品;横浜の職業音楽の原動力となった六崎部屋)
第9章 大正期の職場拡大と職業音楽隊(宝塚少女歌劇団の出色;大阪に誕生する三越少年音楽隊;ローシー一座から浅草オペラ;大阪松竹に少女歌劇団が発足)
第10章 関東大震災による職業音楽の変貌
東京音楽学校の管弦楽と海軍軍楽隊
関東大震災中に創立された「いづも屋少年音楽隊」
大阪高島屋にも少年音楽隊が誕生した
ホテル音楽からジャズ音楽への発展経路)
第11章 大正末期の職業音楽の変容と転機(関西に勃興するジャズ音楽の創始期;日露交驩交響管弦楽大演奏会と日本交響楽協会の発足)
第12章 職業音楽が充実する昭和期(宝塚交響楽協会の発足から;豊島園に誕生した少年音楽隊;ジャズ音楽の主流となる関西ジャズ;日本ダンス音楽の中国・満洲国への進出;レコード音楽の発展と職業音楽)
第13章 時勢の変革をみる昭和10年代の職業音楽家(東京音楽学校の管弦楽演奏と海軍軍楽隊;プラーゲ旋風とは;NHK各局の管弦楽団;東京へ進出をする松坂屋シンフォニー;戦前の映画音楽;ダンスホールの閉鎖;国策に沿う音楽団体の発足)
第14章 太平洋戦争へ突入(南方慰問団の派遣;戦時下の映画界と大映の設立;急迫する情勢下の演奏家)
第15章 落陽をみる日本の戦局(閉鎖される大劇場;戦局の悪化と慰問団)
第16章 日本軍の破局の道程(空襲下の職業演奏と各楽団;沖縄戦と戦艦「大和」)
第17章 大東亜戦争の終焉