内容説明
心かわきすさみ、苦悩を続ける現代人に贈る、癒しと希望のメッセージ。
目次
「無」字の丸薬
「ごめんなされや」―釈宗演を生んだ師匠の言葉
虱にマラソンをさせた良寛さん
なくてはならない歯車
分別を捨てたところが彼岸
人生のシナリオ
願心なきは菩薩の魔事なり
どこへ行ってもその場所を愛せよ
何も思わぬという純粋な気持ち
記憶が憎い〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白玉あずき
33
患者文庫に。真宗王国富山なので、親鸞聖人関連本は若干配架してあるのだけど、宗教的に偏ってもいかんだろうと禅宗関連の一般書と思い購入。多分「宗教」と思って読んだらいけない。訓話か道徳のテキストと思わないと、邪心ばかりの私では「ありがたさ」が薄れてしまう。原始仏教ではこうなのにとか、悟りで衆生済度ができるのか云々、くだらない小理屈を言いたがる自分。つまらない自我を振り捨てて、えいやっと向こう岸に渡ることなどとてもとても。子供の時は素直に感動できたのになあ。汚濁に染まりました。2018/10/03
もも
11
親からもらった顔を、さらに良くして死ぬ。これは整形とかそういう事ではなくて、自分の心や行動を磨いていくということ。ハッとした。心洗われる一冊です。2016/11/28
ひめぴょん
7
山田無文老師の説話集。理論でなく、具体的お話だからこそ響くものがあります。以下は文中引用とミニ感想。なくてはならない歯車。→そう思えるか、たかが歯車と思うかで随分違います。青春期にはそういうことで悩み、ただの歯車になりたくない、いなくても問題ないような人間になりたくないと思ったのを思い出します。しかし、人間皆それぞれ違うもの。どんな人もそれぞれ有り難い存在だとようやっと思えるようになりました。分別を捨てたところが彼岸。我を捨て、対立的な考えを捨てる。願心なきは菩薩の魔事なり。→願いと欲との違いは何だろうと2022/03/19
まさあき
1
これは就活生必読の一冊。今からがんばる後輩たちにプレゼントしたいくらい。内容的にぴったりで、且つ柔らかい。2015/03/05
山下 賀久
1
数年前に篠崎にある書店、「読書のすすめ」で購入した一冊。禅宗のお坊さんだった山田無文老師の説話集です。生きていく中で、とても参考になる本です。柔らかい柔和な顔をしていることの大切さを直接的に書いてはありませんが、ここに載っているものを実践できたら、「和顔」になることでしょう。心洗われる本でした。 お勧めです。と同時に、「読書のすすめ」もお勧めです。2013/11/14
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- 和書
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