内容説明
『荊棘叢談』とは、白隠禅師の弟子、30数名の言行を記録した第一資料。白隠下4世の妙喜宗績により、天保13年(1842)に出されて以来、一部の研究者の間で知られるのみで、広く世に出ることがなかった。今回、読みやすい現代語訳と、原資料の価値を残す訓注篇の二本立てで初公開。東嶺和尚から茶店のババまで、白隠さんが育てた多士済々のお弟子たち。高僧あり、狂僧あり、居士あり、婆子あり、三十数名の言行を満載。
目次
良哉元明―印可は慎むべし
快岩和尚―南泉斬猫の賛
大休和尚―南泉一株花の公案
大休和尚―イロハニホヘト
快岩・大休―雨の中の托鉢
葦津慧隆―機鋒嶮峻、白隠に十倍す
円桂祖純―おだやかな接化ぶり
頓上座―白隠下の三頓
霊源慧桃―病苦の中で大悟
環渓祖提―白隠、巌滝山での怪事〔ほか〕