内容説明
会計監査制度の歴史を辿りつつ、米国証券法との比較法的考察をまとめた早稲田大学大学院の修士論文をもとに、その後、我が国においても、会計監査責任を認容する司法判断が散見されるに至り始めた近時の裁判例を加筆、全体を修正した論稿。
目次
第1章 監査責任追及訴訟(裁判例;問題の所在)
第2章 会社法監査(商法制定前の会社制度と監査;ロエスエル草案と明治23年旧商法;明治32年商法;商法監査の展開;会社法監査の関係規定と会計監査人)
第3章 金融商品取引法監査(戦前の証券取引法制とアメリカの会計監査制度;証券取引法制定と証券取引法監査の導入)
第4章 会社法に基づく会計監査人の責任(会計監査人の対会社責任;会計監査人の対第三者責任)
第5章 金融商品取引法に基づく監査責任(金融商品取引法監査制度における開示責任規制;アメリカ証券諸法に基づく公認会計士の開示責任規定;証券諸法に基づくその他の監査責任関連規定;アメリカの監査責任の判断枠組みと責任基準;証券諸法に基づく会計士の開示責任訴訟の検討)
著者等紹介
柳田美恵子[ヤナギダミエコ]
早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了。筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻企業法コース(博士課程)在学中。2002年税理士登録。柳田美恵子税理士事務所(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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