内容説明
2014年、夏の50日間、入院中毎日書き続けた49篇の詩。
目次
七月(一日 あからさま;二日 いくつも;三日 病室;四日 国道四号線;五日 サスケエネエ! ほか)
八月(一日 不幸;二日 医者;三日 手紙;四日 住み慣れた街;五日 やり過ぎ ほか)
著者等紹介
遠藤ミチロウ[エンドウミチロウ]
音楽家。1950年福島県生まれ。大学卒業後、東南アジアを放浪。1980年、パンクバンドTHE STALINを結成。1982年、「STOP JAP」でメジャーデビュー。1985年、THE STALIN解散後、ビデオスターリン、パラノイアスター、STALIN、COMMENT ALLEZ‐VOUS?などの活動を経て、1993年からはアコースティック・ソロ活動を開始。アンプラグドパンク・スタイルで数々のアルバムを発表し高い評価を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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秋 眉雄
11
ロックってのは親たちが顔をしかめるべきものであって、遠藤みちろうはスタイルが変わろうとも未だその場に居続けていてくれる。どこかで聞いたことのあるような安全な歌詞ばかりが溢れている世の中で、自分の言葉を研ぎ澄まし続けていく。それはとても大変な事だ。そして、有り難い事でもある。『一寸先は闇さ 自分が何者なのか あからさまになる日が そのうちやって来る』 初めてスターリンを観たのはもう30年以上も前になるけど、今のみちろうさんの方がずっと好きです。2016/02/11
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
9
闘病中でなければこれらのテキストは音に乗っかってステージ上から羽ばたいたことでしょう。自分がダメージくらったときに、他者に優しくなれる人とそうでない人を分かつもの、それが持てる言葉の量ではないかなとミチロウ氏の優しさをみて。2020/09/16
チョビ
0
私にはミチロウさんへの言葉など持ち合わせていない。ただ自らの故郷の不幸と、動かぬ自らの体を重ね合わせた世界観は筆舌にしがたい。私は以前に彼のバースディライブを拝見したが、あれからほんのちょっとでこんなことになったのか、と思うと、本当に見ておいてよかったなと思う。本当に格好よかった。お母様をご家族を大切に、いつまでも歌い続けて欲しいし、ミチロウさんが納得されるなら、ぜひ我々の前で歌って欲しい。 2015/08/06