内容説明
文学と性、文学と宗教、文学と風土…近代知識人の系譜と軌跡を、簡明直截な筆致で辿る。昭和の時代を共有した作家たちのメッセージを畏敬と愛をこめて読みとく。
目次
川端康成『古都』
梶井基次郎 闇の発生をめぐって
梶井基次郎『蠅』
中島敦の自我について
丹羽文雄と宗教
野間宏と宗教
三島由紀夫『橋づくし』
吉行淳之介「性」に関するノート
石原慎太郎『太陽の季節』
梶山季之 生い立ちと文学
真継伸彦と宗教
阿部昭『司令の休暇』
秦恒平『廬山』
後藤みな子『刻を曳く』
竹久夢二『桜さく嶋春のかはたれ』『昼夜帯』『三味線草』
宮沢賢治の魅力
賢治詩の魅力「永訣の朝」を例として
三好達治『測量船』『花筺』
安西冬衛『韃靼海峡と蝶』
佐藤佐太郎『歩道』の新しさ
坪田譲治『河童の話』
壺井栄 わが裡なる『暦』
壺井栄『母のない子と子のない母と』
石井桃子『ノンちゃん雲に乗る』を中心に
松谷みよ子 混乱のベクトルからの転回
海外における「私小説」研究
-
- 和書
- 時事英語教本 〈応用編〉