内容説明
著者の慈愛に満ちた炯眼による論説、随筆、詩歌集。一見、のんびり屋に見えることから、「なまけもの」と名付けられてしまった動物を憐れみ、「日本」は「にほん」か「にっぽん」かと論考を巡らせるなど、話題は広範に及ぶ。日本のアイデンティティーを文学や歴史、文化史を通して見つめ直すエレガントな論考が、読者を温故知新の冒険の旅へと誘う。
目次
1 論説(にほんかにっぽんか;えと ほか)
2 随筆(はまぐり;有也無也 ほか)
3 語録(永遠であると言う事は;他人より優れようとして ほか)
4 俳句・短歌(十二支;俳句十二月 ほか)
5 詩編(アネモネ;夜蛾 ほか)