内容説明
江戸時代後期、房総地方に「伊八」という稀代の彫刻師がいた。葛飾北斎は彼の作を見て、傑作「神奈川沖浪裏」を完成させた。やがて、フランスのドビュッシーは交響詩『海』を誕生させた。
目次
第1章 伊八と北斎(波の伊八;九十九里浜の大波 ほか)
第2章 海を渡った北斎の浮世絵(フランスにおける北斎の発見;ジャポニスムと林忠正 ほか)
第3章 ドビュッシーの交響詩『海』(ドビュッシーや「新しい芸術家」が生きていた社会;フランス音楽の新しい動向 ほか)
第4章 ドビュッシーと日本の音楽(川上音二郎一座がパリで奏でた日本の音曲;フランスの東洋音楽への反応 ほか)
終章 日本へ回帰したドビュッシー(近代化に伴う社会と文化の動き;西洋近代音楽はどう伝わったのか ほか)
著者等紹介
栗原浩太郎[クリハラコウタロウ]
1944年新潟県上越(旧高田)市に生まれる。1969年京都大学工学部を卒業後、東芝浜川崎工場に入社。以降主として生産技術、工場計画部門で「ものづくり」に励む。1998年杉谷金属工業(株)へ出向、自動車部品部門の工場管理。2003年人材会社(株)アイブレインズ設立に参画。2006年代表取締役などを歴任しつつも、作家・入江曜子先生主催の同人に加わり執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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