内容説明
「神の国」発言や独善的な歴史教科書など、昭和十年代の痛恨の歴史が繰り返されようとしている。
目次
首都・東京の二・二六事件
日中開戦と国民精神総動員
軍隊の暴走
皇国史観から神国史観へ
紀元二千六百年と「八紘一宇」
日米開戦
海ゆかば水づく屍
学徒出陣
野砲兵連隊
本土決戦作戦
終戦
昭和天皇の「人間宣言」
著者等紹介
鈴木正和[スズキマサカズ]
1922年、神戸市生まれ。1943年、「学徒出陣」により軍隊に入隊。1983年、貿易会社などを経て、コンクリート製品会社を定年退職する
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感想・レビュー
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sodium hydride
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ブックオフの105円コーナーで見つける。「昭和十年代」という時代の括り方に興味を持って購入。◆著者は1922年生まれ。天皇の神格化が本格化した10年代に既に中学生。その後上智大学に進学して学徒出陣を迎える。◆戦後生まれの私は、つい戦前を単純化して見てしまうが、それほど単純ではない。◆著者によると、神格化が始まったときに既に物心がついていた世代と神格化以後煮物心がついた世代では、歴史観にズレが生じるという。◆たしかに、石原慎太郎氏が1932年生まれだったりする。国体明徴宣言のときはまだ満2歳にもなっていない2012/08/13