出版社内容情報
世界史と日本史の豊富な事例から、〈生きた歴史〉の新たな見方を提示する歴史哲学。人はなぜ表現するのか、芸術の根源を探る芸術哲学偶然に翻弄され、創造と破壊を繰り返しながら激変する歴史、渦中を生きる人間の創造的行為によって切り開かれていく歴史、歴史は生きものである。歴史の中に非決定性と不可逆性、予測不可能性と不確実性をみる歴史哲学。人はなぜ芸術するのか、人間にとって芸術とは何か、芸術作品を成り立たせているコスモロジーを問題にし、芸術の本質を〈生命の表現〉にみる芸術哲学。生命パラダイムから解く歴史論と芸術論。
歴史哲学への招待??生命パラダイムから読み解く
まえがき
序 歴史観の歴史を考える
第一章 変動する歴史――歴史は突如として激変する
1 歴史の中のカオス
2 混沌の中に秩序あり
3 相互作用からの自己形成
第二章 歴史と偶然――歴史は偶然の出会いから形成される
1 偶然とは出会いである
2 非決定性と不可逆
第三章 進化する歴史――歴史は創造と破壊を繰り返して進化する
1 飛躍する歴史
2 進化する歴史
第四章 歴史の認識――歴史は過去・現在・未来の映し合いである
1 歴史家によってつくられる歴史
2 主観と客観の出会い
3 過去・現在・未来の映し合い
第五章 歴史の理解と記述――歴史は解釈され物語られることによって動く
1 解釈される歴史
2 物語られる歴史
3 相対主義を超えて
第六章 歴史の創造――行為は歴史を開く
1 歴史を切り開く行為中での行為
2 自由と創造
註/人名・用語解説/あとがき
付 論 進歩の歴史観について
芸術学事始め――宇宙を招くもの
プロローグ 幼児画からの出発(たびだち)
第一章 芸術は祝祭から――芸術の起源
1 芸術の始まり
2 ギリシア悲劇
3 仮想空間
4 変 身
5 カタルシス
第二章 芸術は生命の表現――芸術の真実
1 抽象と象徴
2 生命の表現
3 表現される宇宙
第三章 芸術制作の現場から――創作者の立場
1 創作とは何か
2 表現する身体
3 能動と受動
第四章 参加する芸術――鑑賞者の視点
1 鑑賞者の参加
2 評価と解釈
第五章 現代芸術の行方――何が失われたのか
1 神なき時代の芸術
2 キュービズムと抽象主義
3 シュールリアリズムと反芸術
4 アクション・ペインティングと偶然性の芸術
5 現代芸術はどこへ向かうのか
エピローグ 造形の根源を求めて
註/図版出典一覧/あとがき
付 論 自然の造形と芸術の造形――形の探究入門
後 記
小林 道憲[コバヤシ ミチノリ]
元 福井大学教授
内容説明
偶然に翻弄され、創造と破壊を繰り返しながら激変する歴史、渦中を生きる人間の創造的行為によって切り開かれていく歴史、歴史は生きものである。歴史の中に非決定性と不可逆性、予測不可能性と不確実性をみる歴史哲学。人はなぜ芸術するのか、人間にとって芸術とは何か、芸術作品を成り立たせているコスモロジーを問題にし、芸術の本質を“生命の表現”にみる芸術哲学。生命パラダイムから解く歴史論と芸術論。
目次
歴史哲学への招待―生命パラダイムから読み解く(変動する歴史―歴史は突如として激変する;歴史と偶然―歴史は偶然の出会いから形成される;進化する歴史―歴史は創造と破壊を繰り返して進化する;歴史の認識―歴史は過去・現在・未来の映し合いである;歴史の理解と記述―歴史は解釈され物語られることによって動く;歴史の創造―行為は歴史を開く)
付論 進歩の歴史観について
芸術学事始め―宇宙を招くもの(芸術は祝祭から―芸術の起源;芸術は生命の表現―芸術の真実;芸術制作の現場から―創作者の立場;参加する芸術―鑑賞者の視点;現代芸術の行方―何が失われたのか)
付論 自然の造形と芸術の造形―形の探究入門
著者等紹介
小林道憲[コバヤシミチノリ]
1944年福井県生まれ。1963年~1972年京都大学文学部、同大学大学院文学研究科で哲学(西洋哲学史)を専攻。1972年~2010年福井大学教育学部(後・教育地域科学部)講師、助教授、教授、および、同大学大学院教育学研究科教授。1999年~2011年麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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