なまけものバスティアン

なまけものバスティアン

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  • サイズ B5判/ページ数 49p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784881422717
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0771

内容説明

親方が言います、「ナイフを取れ、今度はもっとうまくやるのだぞ!あそこの小さなバラの木のところで、枯れた枝を切ってくれ!」若い者はバラのところに行きました。彼は考えました、「簡単なことだ、もうじきに枯れてしまうのだ」そこで全部短く小さく切ってしまったのです。何もないようになった木を見たとき、庭師の親方は目を疑い、近づく前からもう叫んでいます、「何たる愚か者!」バスティアンは怖くて転んでしまいました。それから耳を引っ張られて、頭がずきずき、がんがんします。すぐに庭師の親方は彼を追い出し、青筋立てて怒りながら、言葉を浴びせます、「おまえの庭師稼業はおしまいだ!出ていけ、バスティアン、とっとと消えて失せろ」。

著者等紹介

ホフマン,ハインリヒ[ホフマン,ハインリヒ][Hoffmann,Heinrich]
1809年6月13日、フランクフルト・アム・マインで生まれる。1829年~1833年ハイデルベルクとハレの大学で医学専攻。1833年~1834年パリの病院で研究。1835年フランクフルトで開業医。1834年に設立された救貧病院も手伝う。1840年結婚。1842年最初の文学作品『詩集』出版。1845年医学協会を共同創設。1848年三月革命後、フランクフルトのパウル教会での国民議会準備議会の10人のフランクフルト代表の一人に選ばれる。1851年~1888年フランクフルト・アム・マイン市立精神病院に精神科医長として勤務。1859年から1864年にかけて建築家オスカー・ピヒラーと近代的な精神病院を市門前に建設し、以後そこで家族と、未亡人となった娘とその4人の子どもたちと、患者たちとともに暮らす。1894年9月20日フランクフルト・アム・マインで死亡

おおたにみな[オオタニミナ]
東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院博士課程単位取得満期退学。文学博士。19世紀ドイツ文学を研究。青山学院女子短期大学、慶應義塾大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

11
「何のため」という理由付けがないから勉強する気が起こらないのだ。しかし、強迫観念はあった。森に現れたアルファベット達はその象徴だろう。しかし、再び無意識の底に沈めることによって逃げた。いや、逃げたつもりが逃げられなかった。愚かということより、命の傾向性が「逃避」であったことが、零落の要因となった。2019/11/03

のん@絵本童話専門

1
ドイツ語のABC的絵本。なまけもののバスティアン、ABCの文字を体に宿したアルファベットたちの忠告も無視。バスティアンがどんな人生を辿ったか。『もじゃもじゃペーター』のハインリヒ・ホフマンらしく、ブラックユーモアたっぷり。ブラックで一見教育的ではないけれど、教訓めいている。ホフマンさんご本人も、以前は怠け者で、父から生活を管理され、習慣と努力を重ねて精神科医になったそう。お墓のシーンには、『もじゃもじゃペーター』で出てきた愚か者たちの名前が…!2021/11/01

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