終末思想に夢中な人たち

終末思想に夢中な人たち

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  • サイズ B6判/ページ数 353p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784881357644
  • NDC分類 191.6
  • Cコード C0098

出版社内容情報

終末思想を巧みにあやつる人、それに踊らされて混乱する人人は死という制御できない自然現象から逃れることはできず、その恐怖や不安を希望へと変換できる考え方―「終末思想」「千年王国思想」を確立してきた。しかしそれは、時には宗教主催者の権力誇示のために、またある時には信者獲得のための営業ツールとして、意味合いを少しずつ変えながら利用されてきたのである。終末思想を使う側と、影響を受けてしまう側との間には、どのような人間ドラマが浮かびあがってくるのか。歴史的経緯を含め、現代の世紀末現象や日本のカルト宗教(オウム真理教、幸福の科学)などを通して、終末思想の正体を検証する。人はどのように終末思想を築き上げてきたのか「パニックに陥った西暦1000年」の諸説・千年王国というユートピアの設定何が「終末」の希望を恐怖にすり替えたのか黙示録の裏に隠されているもの・キリストはいつ再臨するのか終末思想にあやかったニューエイジ産業奇跡を待ちこがれる都市ソウルの熱狂カルト宗教と日本の終末思想・「この世の終わり」とは何か原題:The End of Time

内容説明

なぜ世紀末のたびに「この世の終わり」をめぐって大騒ぎになってしまうのか。終末論にまつわる歴史と現代世紀末現象を解説する。

目次

第1部 人はどのように終末思想を築き上げてきたのか(なぜ「終末思想」という概念が生まれたのか;「パニックに陥った西暦1000年」の諸説;千年王国というユートピアの設定―中世・ルネサンス期の終末思想;何が「終末」の希望を恐怖にすり替えたのか ほか)
第2部 終末思想に夢中な人たち(キリストはいつ再臨するのか;悪魔の20世紀―ヨハネ・パウロ二世と聖母マリアのメッセージ;終末思想にあやかったニューエイジ産業;奇跡を待ちこがれる都市「ソウル」の熱狂 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

6
やや難解でしたが楽しめました。キリスト教を中心とした終末思想が時代が移り変わるにつれてどのように変化をしたのか、日本や韓国において終末思想が暴走した文化的背景など取り上げている範囲は幅広いです。2016/02/28

大森黃馨

5
この書にて重要なキーワードである「ニューエイジ」それについて調べてみるといかに日本の小説SF漫画コミックそうした諸々のサブカルチャーこの世の真理と思い込んでいた諸々の基盤でありその実は如何にたかがといった程度のものであったかがよく分かる 私もまた学問のつもりで打ち込んでいたものはその実ニューエイジの眷属に過ぎなかったのであろうか 2023/05/06

hixxxxki

2
歴史の終わりにおいて、善と悪の戦いが起こり、最終的に悪は滅び、善が勝利するという終末思想。それはゾロアスター教で生まれ、ユダヤ教、キリスト教を経由し、オウム真理教などにまで受け継がれている。終末思想の図式を当てはめることで、十字軍は敵を滅ぼす必要のある悪と決めつけ、大量殺戮へと至ったというのは面白かった。ただ単に異教徒だから殺しまくったわけじゃないんだね。他にも、キリスト教内で生まれた、歴史の終わりに神の国が到来するという考えが、歴史内で神の国が到来するという考えを派生し、進歩という概念に影響を与えたとい2012/05/29

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