内容説明
欠陥があると知りながらPentiumチップはばらまかれた。ゲームで遊ぶ顧客なんかにわざわざチップ交換をする必要などない―intel inside戦略によってユーザ層を拡大したインテル。だが、その現実を甘く見すぎたインテルは大きなしっぺ返しをくらうことになる。告発、買収、リストラ、そして隠ぺい工作の末にインテルが選択した結論とは。
目次
第3部 排除―1980年代~現在(シーク社を撃滅せよ;パウエルにチェックメイト!;AMDに向けられた牙;ゴミ漁りで突き止めた金泥棒;余儀なくされた戦略の転換 ほか)
エピローグ プラットフォーム戦争を勝ち抜く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
neotoro
1
パソコン時代、70〜95年までのCPU戦国クロニクルとして唯一の書籍。上巻前半は天才物理学者2人が立ち上げたベンチャーが苦労続きの悲喜こもごもの末大企業として躍進する楽しい成長物語。それが上巻後半から下巻の前半、80年代を通しどんどん硬直化しライバルを容赦なく叩き潰す様のエグいこと。最後はペンティアム騒動の克服とAMDとの(ある種インテルの勝利と言っていい)和解を通し、一回り成熟し世界を制覇した王者インテルが仁王立ちする姿で幕を閉じる。ここから25年。その間も様々なドラマがあったし、続編出てくれないかな。2022/02/11
yk
0
過去読。整理登録。2013/10/12
kozawa
0
こういう技術の争いの延長線上に今がある。これからはさてどうなるか2009/07/25
Megumi221
0
◎2009/04/10
Hiroshi Higashino
0
ノンフィクションです.経営陣がある意味えげつない. 日本のサラリーマン社長なんかとくらべてもしょうがないけど、ライバル企業と敵対することが普通というか、嫌われることをなんとも思っていないようなところが違うのかな.2020/03/07