出版社内容情報
上巻。「intel inside」のロゴやテレビCMでもおなじみの最大手半導体メーカー、インテル。同社が製造しているのはパソコンの心臓部であるMPUで、そのシェアは全世界のパソコンの8割にも及び、ほぼ独占状態を呈しています。本書では、世界最強企業インテルの関係者たちに綿密にインタビューし、業界標準の形成のしかた、社内の人事問題、創造性の高め方、企業を維持していく意志の力――つまりは米国の製造業とりわけコンピュータ産業の強さの秘密をうきぼりにしていきます。滑らかな筆致で非常に読みやすく書かれた本書は、単なるインテルの通史ではなく、ヒューマンドキュメントを通してインテルの実像に迫った渾身のドラマです。パソコンに興味のある人はもちろん、混迷する日本経済と企業を憂うるビジネスマン必読の1冊です。
内容説明
性能面での劣性から顧客の目をそらし、いかにしてインテル製チップで市場を占めるか―新製品開発にエネルギーを注ぐ一方で、徹底したライバル壊滅キャンペーン、厳しい勤務査定、退職者への脅しがくり広げられ、インテルは世界最強の半導体メーカーとなった。ここにそのインテルの「内側」が明らかになる。
目次
プロローグ 五億ドルの損失
第1部 革新―1960年代後半~70年代前半(ノイスとムーアのインテル誕生;新生インテルの大いなる野心;「第三の男」グローヴと「第四の男」 ほか)
第2部 支配―1970年代中頃~70年代後半(ボロヴォイが特許戦争に勝利する;姿を現したライバル;疑惑の保険金 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飯田健雄
0
インテルのCEO 初代 ロバート・ノイス、2代、ゴードン・ムーア、3代目 アンドリュー・グローブ。この3代にわたるドキュメンタリー。フェアチャイルド社の反逆者、起業の時のエピソード、DRAMからMPUの戦略転換、そして、日本でもおなじみだった、「インテル、入っている」のマーケティング戦略、経営学を学ぶ人であれば、必須文献の一つです。 2015/02/11
yk
0
過去読。整理登録。2013/10/12
kozawa
0
この本がどれほど公平かは判断しづらいが、エキサイティングではある。2009/07/25
Megumi221
0
◎2009/03/28
Hiroshi Higashino
0
ノンフィクションです.経営陣がある意味えげつない. 日本のサラリーマン社長なんかとくらべてもしょうがないけど、ライバル企業と敵対することが普通というか、嫌われることをなんとも思っていないようなところが違うのかな.2020/03/07