内容説明
時代の危機と対峙し、演劇と共同体とを転換する試み。ブレヒトの実験は世紀を超えて届く。
目次
序 ベンヤミンのみたブレヒト
第1部 廃墟のベルリンで再び(廃墟のベルリンで―ベルリーナ・アンサンブル設立前後;上演されなかった戯曲―『コミューンの日々』をめぐって;“ファウストゥス討論”について―DDRにおけるブレヒト;叙事的演劇から弁証法的演劇へ―『演劇における世界の再現』にみる一つの確認;幕間に 『コミューンの日々』への水先案内レーテ運動の課題―コルシュとブレヒト)
第2部 ベルリンからのメッセージ(はじめてのベルリン―ブレヒトの場合;マハゴニーで始める―『家庭用説教集』の一断面;ドキュメントへの道程―ベルリンの演劇的鼓動;組織する演劇―新しい観客のための試み‐叙事的演劇;境界の思考者―『コイナさん談義』における身ぶりの喜劇性について;笑う大陸―『ガリレイの生涯』初稿におけるガリレイ像)
著者等紹介
内藤猛[ナイトウタケシ]
1936年山梨県甲府市に生まれる。東京教育大学(現筑波大学)大学院文学研究科独文学専攻修了。元日本大学理工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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