内容説明
ダ・ヴィンチに学ぶ神秘性。複層視線で神秘を深める。ムンクに学ぶ心深性。広い空間とシンプルな描写が不安を招く。ゴーギャンに学ぶ配色法。微暗色のトーンで大地の生命力を表す。目からウロコの鑑賞体験。
目次
構図の法則―構図の基本
構図の法則―形のイメージ
色彩の法則―色彩の基本
色彩の法則―主役の表現
ポーズの法則―ボディランゲージ
関係性の法則―2者の関係
傑作に必要なものとは
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
105
絵画鑑賞は好きだが、正直、基本的なことが何も分かっていない。副題のように「名画はなぜ名画なのか?」と問われて、説明できる素養がない。本書は、人物画の極意を、テーマ(構図、色彩、主役の表現、ポーズ、人物の関係性)ごとに説明する。最大の特徴は、各項目ごとに原画Aとそれを微妙に加工したBの2枚を並べての解説。比較して明らかにAが優れていると実感することを通じて「人物画の基本」が理解できる仕掛けである。言われてみれば成程と納得するが、残念乍ら、作品を見て自らその極意に気付くだけの鑑賞能力が私には備わっていない…。2023/05/27
だいだい(橙)
14
巨匠に学んでも巨匠になれるわけではない、けど面白いのでよしとします。眺めてるだけで楽しいです。ページによりますが、同じ作者のイケてない作品がある場合は、傑作と比較して見られるのがよかったです。2024/08/22
kaz
3
名画のどこに魅力があるのかは、よくわかる。図版があまりにも小さいのが残念。図書館の内容紹介は『色や形の仕組みを知ると、画家のしかけに驚き、感動して、絵を見るのがぐっと楽しくなる。巨匠たちの人物画を例に、構図・色彩・ポーズ・関係性の法則を解説する。マチエール研究、コラムなども収録』。 2024/07/15
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- 和書
- 海の十字架 文春文庫