内容説明
3000億対中援助の見返りリベート300億円!「なぜ角栄は、田中軍団の維持費、年間3億円超の弁護費用を捻出できたのか」―あの立花隆の積年の疑問が白日の下に!絶筆!最後の告発。
目次
第1章 角栄に戦いを挑んだ中国学者
第2章 田中角栄、周恩来にまんまと騙される
第3章 「日中国交正常化」交渉の奇々怪々
第4章 対中借款リベート「三百億円」の亡霊
第5章 角栄と〓(とう)小平によって日本は暗黒国家となった
第6章 闇将軍の金脈は中国利権だった
第7章 田中角栄と娘・真紀子の媚中事情
終章 終わりなき対中援助に怒りを込めて
著者等紹介
鬼塚英昭[オニズカヒデアキ]
1938年、大分県別府市生まれ。別府鶴見丘高校卒業後、上京。中央大学法学部で学びながら数多くの職に就く。学費未納で中退後、故郷・別府にて家業の竹細工職人となる。傍ら、国内外の膨大な史資料を渉猟・読破、関係者にも精力的に取材を重ね、郷土史家として私家版の歴史書を上梓。2016年1月25日急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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省事
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亡命者などからの聞き取りを根拠にする、雑情報、怪情報の一つに過ぎなかったであろう一学者の報告書を軸に、話には直結しない二次文献を繋ぎ合わせ、田中角栄は中国から対中借款を元手にした多額のリベートを得ていただろうと壮大なストーリーを作り上げる一冊。根拠は薄弱ですが、その話の繋ぎ方が見事で魅了されてしまいます。周恩来の「言必信行必果」という言葉と、田中の生臭い金策が繰り返し登場することで、読み手の側の認識が歪み、不思議なトリップ感を生むところは、ある種幻想的で、読み物としての面白さは一級品です。怪作でしょう。2016/03/09
寅次郎
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読了!著者がまたまた知らない世界を教えてくれました。佐藤慎一郎と云う人と成りには改めて「人物」を感じましたし、著者の相変わらずの舌鋒には良くぞここまで資料を集め、関連本を凄まじい量を読破したものだと感心させられました。著者にかかると「安岡正篤」とか「瀬島龍三」までがケチョンケチョンです。しかしなんだかんだと朝日新聞は世間をかき回してくれたものだと想いました。巻末に進んでの驚きは残念至極!せっかく著者のファンになりかけていたのに。。。。本当に残念でなりません。2016/03/18
たつのすけ
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◎2016/04/20