内容説明
日本の科学を掠奪した男がここにいる!科学の聖域理化学研究所の知られざる内幕、すべてを暴く!
目次
いかにして理化学研究所は設立されたか
渋沢栄一、理研設立に奔走する
大河内正敏、理研を掠奪する
共産主義者・大河内信威の青春物語
鈴木梅太郎と長岡半太郎
農村工業論と創造された科学宗
「日本経済殱滅計画」を知らなかった日本人
なぜ理研コンツェルンは経営危機に陥ったのか
アメリカの対日政策に無知だった日本
理研製航空魚雷、真珠湾攻撃を成功に導く
真珠湾攻撃は八百長だったのか
著者等紹介
鬼塚英昭[オニズカヒデアキ]
1938年、大分県別府市生まれ。国定教科書や御用学者・お追従史家、広告代理店隷属の既得権マスコミ各社が流布する日本の歴史に疑義を抱いてタブーに挑み、国内外の膨大な史料を渉猟して常識を覆す数々の発見を繰り返している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Isamash
3
薩長志士を英雄視する史観に異議唱えるノンフィクション作家鬼塚英昭氏の著作。理化学研究所は渋沢栄一の奔走により設立されたらしい。その先見性が賞賛されているが同意できる。また薩長から優れた科学者は生まれず、幕臣の息子や先進的大名がいた藩から誕生と指摘。何と高嶺譲吉は金沢藩により12歳の時に長崎に留学という。本書主題は大河内正敏の多才な能力、理研をいかに私物化したか、理研コンツエルンが膨大な借金を抱え経営危機に落ちいっていた、光と影の実態が描写される。理研研究者の鈴木梅太郎、長岡半太郎の研究にも触れられている。2021/08/29
Ramgiga
1
渋沢栄一の理研設立から、大河内正敏の研究成果の産業化によるコンツェルン形成と経済的破綻、さらに軍需産業団化までの歴史の前編。大河内が目指したのは、科学技術による産業の近代化。その意味で、戦後の産業界が科学技術の振興と国際協調が主軸となったことを考えると、流れを先取りしていたと思う。時代の流れのなかで、経済原理が不要な軍事産業化、全体主義へと思想は変遷するが、彼が当時の突出した知の巨人であったことは間違いない。2020/09/25
Apoptosis
0
引用が多すぎて読みにくく苦労した。理研という組織がそうとう生臭いものらしいことは理解できたが。2016/05/29
たつのすけ
0
◎2016/10/13