出版社内容情報
利益2兆円、我が世の春を謳歌した王者トヨタが深刻な苦境にあえいでいる。日本のゼロ金利で流出した円キャリーがアメリカの不動産バブルを生み、空前の自動車販売につながるという世界金融の構図、その破綻が原因である。そして同時に、トヨタ方式に象徴される「貪欲生産主義」が終焉を迎えた。「アメリカの大黒柱」と謳われたあのGMでさえ倒産が現実味をおびる今日、「トヨタが消える日」、少なくとも「トヨタ的大量生産システムが消える日」は決して遠くない現実なのである。
著者紹介:鬼塚英昭(オニヅカ ヒデアキ)
ノンフィクション作家。膨大な史資料を駆使し、タブーを恐れぬ問題作を次々に発表、昭和天皇の隠し財産を暴いた『天皇のロザリオ』、敗戦史の暗部に斬り込んだ『日本のいちばん醜い日』、世界経済の大きなカラクリを暴き、金価格上昇を予測した『金の値段の裏のウラ』、原爆製造から投下までの謎を暴いた『原爆の秘密』(いずれも小社刊)で確かな読者を獲得、インターネット上の論戦を巻き起こした。今もっとも刺激的な書き手である。
内容説明
クルマは、もう売れない。日本経済を襲う大津波、王者トヨタさえ呑み込まれる。世界は、どう変わる?人の心は、どう変わる?
目次
序として 人の心が変わったから、車は売れなくなった
第1章 トヨタ、その栄光と落日
第2章 トヨタから金が消えていった
第3章 トヨタショックが日本を覆い尽くす
第4章 日本経済が融けてゆく
第5章 驕れる者たちの宴の時は終わった
おわりに 若き人々への、最初で最後の手紙
著者等紹介
鬼塚英昭[オニズカヒデアキ]
ノンフィクション作家。1938年大分県別府市生まれ、現在も同市に在住。国内外の膨大な史資料を縦横に駆使した問題作を次々に発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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