内容説明
日本人とアメリカ人は、異なるルールに沿った、異なるゲームのプレイヤー。なのに互いに、自軍のルールで相手をジャッジする。「日本語を話すのはボクらだけ」という占有意識と「誰もが英語を話すべきだ」という伝道者的姿勢、その結果すれ違い、互いに不快感を抱くのだ。日本とアメリカ、異文化間コミュニケーションの不思議。
目次
1 二つの物語、二つのルール
2 コミュニケーションの道具
3 「講師型」のアメリカ人、「聴衆型」の日本人
4 ビジネスとは
5 営業中と準備中
6 得点の仕方
7 会話支援ネットワーク
8 冷やかし、褒め言葉、繰り返し
9 役割モデル―「職業人」と「慈母」
10 アイデンティティ
著者等紹介
ヤマダ,ハル[ヤマダ,ハル][Yamada,Haru]
ウェストミンスター大学言語学科首席講師。日本人の両親の間に生まれ、父君の仕事の関係で3年おきに日本とアメリカを行き来する幼少時代を送った結果、英語を話せばアメリカ人に、日本語を話せば日本人に見える女性になったという。ジョージタウン大学で社会言語学の修士・博士課程に進み、デボラ・タネン教授のもとで国際コミュニケーションに関する論文をまとめた
須藤昌子[ストウマサコ]
翻訳家。1967年青森県生まれ。北海道大学法学部法学課程卒業
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