内容説明
サイコの原点、切り裂きジャックとはいったい誰なのか?ガス灯ともる夜のロンドンに潜んだ孤独な殺人者か?罪深い社会に怨念をぶつけた性倒錯者か?いや、切り裂きジャックとは単独犯ではなく、大英帝国最大の陰謀にかかわる冷血な組織的犯罪である。タブーに敢然と挑んだ驚愕の全英ベストセラー、ここに邦訳。
目次
古き謎に新たな光を
シッカートの告白
真相、ほんとうに?
連続殺人
狂気の豚肉商
動機
クリーヴランド・ストリート
隠蔽工作
すべての道はドーセット・ストリートに通じる
フリーメーソンの殺人者たち
ウィリアム・ガル卿
悪漢御者の野望
切り裂きジャックより
性的倒錯者と女性嫌悪者
ファイルの秘密
第三の男
著者等紹介
ナイト,スティーブン[ナイト,スティーブン][Knight,Stephen]
1951~1985年。イングランド南東部のエセックス州生まれ。地方紙、業界紙の記者を経てフリーのジャーナリストになる。1976年、多くの謎に包まれたロンドンの連続殺人事件に挑んだ本がベストセラーとなり、一躍脚光を浴びる。また、1983年には世界最大の秘密結社の全貌を明らかにした『知られざるフリーメーソン』(邦訳・中央公論社刊)でも多くの読者を獲得している。1985年、脳腫瘍で急逝したが、その死因には疑問の点も多い
太田龍[オオタリュウ]
昭和5年、樺太生まれ。現在、天寿学会、文明批評学会、週刊日本新聞、歴史修正研究所主宰
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感想・レビュー
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so
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いわゆるトンデモ本の部類に入る本だと思うので、論理の飛躍などにツッコミながら軽く読めば楽しめる本かなと。真面目に読むとバカを見ると思います。2015/06/30
れじーな
0
映画『フロム・ヘル』を思い出しました。こういう解釈もあるのか、と酷く納得をした映画だったので、同じように期待したのですが、非常に読みにくく、また、強引なこじつけに思える部分もあって、余り楽しめませんでした。著者は最終結論と銘打って犯人を挙げているけれど、本当にそうなのかな、と途中で何度も思うくらいには検証が弱く感じられたのです。だからと言って全くのでたらめでもない感じなのが、判断に困るところなのですが。でも、被害者の殺害された写真は衝撃的で、頭の中からなかなか消えてくれそうにありません。2013/03/25
shostakovich
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新世紀になって突如として現れた、切り裂きジャックの真相に切り込んだ意欲作。大仰なタイトルですが、「最終結論」とは著者の中での最終結論であって、刑事的に真犯人が判明したわけではありません。未解決事件を扱った「真犯人は誰だ」的な書物は、公開資料や未公開資料を丹念に洗い直し、敢えて真犯人の推理は行わないタイプのものと、持論をあれこれこねくり回し、真犯人の最有力候補を(無理やり)絞り込むタイプのものとありますが、本書は典型的に後者のタイプ。信じるか信じないかは、読者次第。2001/10/31
NITF_117
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内容が非常に濃くて面白いですね。牧逸馬の「女肉を料理する男」と内容を比較すると、ある部分で奇妙な共通点を見つけられます。が、それ以上の結論は得られません。深く調べたいのでしたら、切り裂きジャック事件に関わる多くの書籍を読むべきだと思います。2018/02/25
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