内容説明
本書は、もともとイギリスの放送協会(BBC)が放送大学、科学史講座のテキストとして用意したものであるが、その新鮮なアプローチが評価されて、わが国でも出版されたものである。その特徴は、Science and Beliefという原著のシリーズ名からもうかがえるように、従来たがいに対立抗争するものとされてきた科学と宗教の衝突を二十世紀後半に科学史学会のみならず人文科学や社会科学の諸分野でも広く受け入れられるようになった、近代科学は十七世紀における科学革命を待って成立したとする理解に立ち、その意義を確立したところにある。本書の副題が「科学革命とキリスト教」とされるゆえんである。
目次
1 科学史へのさまざまなアプローチ
2 コペルニクスの回転が与えた衝撃
3 ガリレオとカトリック協会
4 デカルト哲学における神と自然
5 ニュートンと機械論的宇宙
著者等紹介
ラッセル,C.[ラッセル,C.][Russel,Colin]
放送大学教授
ホーイカース,R.[ホーイカース,R.][Hooykaas,R.]
ユトレヒト大学教授
グッドマン,D.[グッドマン,D.][Goodman,David C.]
放送大学上級講師
ブルック,J.H.[ブルック,J.H.][Brooke,John H.]
ケンブリッジ大学教授
渡辺正雄[ワタナベマサオ]
東京大学名誉教授
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