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内容説明
芸術家は自分が始めた仕事を完成するにあたっては他人にこれを任せなくてはならない。作家が自分は作品にとって重要な存在であると認めることができるのは、読者の意識をとおしてのことでしかない。作家は、読者が自由に作品の制作に加わるようにと訴えているのだ―とかつてサルトルはいった。本書は、その特権をどうすれば達成できるかを、克明に読者の一人ひとりに悟らせる。
目次
序論 キリスト教徒の立場から芸術を考える
第1章 芸術の本質と目的
第2章 聖書の芸術観
第3章 創造と美とレクリエーション
第4章 想像という世界
第5章 芸術と真理
第6章 芸術における視座と解釈
第7章 キリスト教的芸術とは何か
第8章 芸術界の現代の動向
結論 読者、観察、聴衆としてのキリスト者
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
0
「神は,機能的であると同時に美しい世界を造ったのであるから,創造的な芸術家や批評家が美,かたち,芸術的喜びに関心をしめすことも理にかなったことである」「劇作家は「不条理」ということばで何を真に意味したのだろうか…イヨネスコは,これを次のように解釈している。『不条理とは目的を欠いた状態のことである。従来の宗教的,刑而上的,超越的絆から切り離されて,人類は途方に暮れている。人間の行動はみな無意味で,ばかげており無益なものとなる』。」「世界は意味をもつという信念が失われるにつれ,希望が否定された」2014/06/21