出版社内容情報
想像支援へ。
舞台情報設計という提案
その空間では、聴覚障害者も健聴者も、視覚障害者も晴眼者も、発達障害のある人もない人も、外国人も日本人も、すべての人がそれぞれの感性で作品を受け取り、それぞれの想像力で作品を楽しむことができる。
「 福祉サービス」という認識にとどまる限り、それは「限られた人へのサービス」という位置づけから広がらない ― 舞台情報設計は、特別な専門知識がなくても、できることから始めることができます。地域の障害当事者と対話すること、既存の事業に字幕や音声ガイドを加えてみること、福祉団体と課題を共有すること。一人ひとりの小さな一歩が、劇場を変え、地域を変え、社会を変えていく。
【目次】
はじめに
第1章 劇場界のアクセシビリティ8年間の軌跡
1-1 法制度の変遷と文化芸術界への影響
1-2 現場からの報告 ― ショーケース&フォーラムが示したもの
1-3 データが語る現実と課題の克服
第2章 公共劇場から民間事業者へ―実践の課題と可能性
2-1 実践者の苦悩と社会課題としての認識
2-2 データに基づく目標設定と鑑賞者開発
2-3 効果的な情報発信戦略
2-4 民間事業者への展開 ― 24時間テレビの事例から
第3章 舞台技術とアクセシビリティ ― 新しいセクションの誕生
3-1 舞台技術者との対話
3-2 音響設計・照明設計の発展史から学ぶ
3-3 制作プロセスへの組み込み―実践的な手順と課題
第4章 情報保障から想像支援へ ― 新しい字幕デザインの世界
4-1 想像支援という新しい概念
4-2 フォントが鑑賞体験を変える
4-3 演出家との対話から生まれた表現方法
4-4 描き文字による効果音の革新
第5章 実装への道筋 ― 舞台情報設計の実践課題
5-1 クローズド字幕の普及に向けた課題と解決策
5-2 利用者ニーズの多様化と新たな解決策
5-3 音声ガイドの現状と課題
5-4 音声ガイド普及を阻む課題と新たな解決策
第6章 リラックス・パフォーマンス ― 多様な参加を可能にする公演形態
6-1 障害種別の偏りと新たな取り組みの必要性
6-2 舞台技術との関係と実施のための要件
6-3 常識を覆した挑戦 ― 「花と龍」が示した新たな可能性
第7章 地域展開の実践 ― スモールモデル構築事業から見えたもの
7-1 地方展開の意義とスモールモデル構築事業の概要
7-2 荘銀タクト鶴岡での実践
7-3 いわき芸術文化交流館アリオスでの実践
7-4 さくらホールFEAT.ツガワでの実践
7-5 あきた芸術劇場ミルハスでの実践
7-6 実践から見えてきたこと
第8章 舞台情報設計が切り拓く未来
8-1 舞台情報設計という提案
8-2 これからの舞台情報設計



