内容説明
わが国が世界に誇れる「公立文化施設」。さらなる地域貢献が可能で多様な創造を提供する場をめざしどう変われるか。これは新しいムーブメントである。半世紀にわたり公共文化施設の諸課題に取り組んできた著者が、公会堂からスタートした公立文化施設の成り立ちと歴史の解析を踏まえ、現在の諸課題の分析、そして未来に向けコミュニケートする劇場が生み出す新しい社会価値、新たな公立文化施設のマネジメントのあり方を示す。
目次
第1部 歴史編 公立文化施設の明日を拓く物語(戦前の公会堂と劇場技術;戦後の公立文化施設と劇場・音楽堂の展開;創造する劇場)
第2部 分析編 プログラム提供型機関としての諸課題(公立文化施設の制度疲労;プログラム提供型機関に向けての課題;助成金・補助金)
第3部 未来創造編 プログラム提供型機関を作る(プログラム提供型機関の体制;コミュニケートする劇場を目指して)
著者等紹介
清水裕之[シミズヒロユキ]
名古屋大学名誉教授。建築計画、都市・地域計画を専門とし、新国立劇場、東京芸術劇場、彩の国さいたま芸術劇場、世田谷パブリックシアター、愛知県芸術劇場、ゆだ文化創造館、石垣市市民会館など多数の公立文化施設計画に参画した。創造型施設の提案、舞台技術者の設計参加の必要性を説くなど、設計水準の向上に貢献。市民参加型の公立文化施設計画も多数コーディネート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。