出版社内容情報
日本各地の文化施設が、これほど多彩でユニークな人材に恵まれているとは……。
北海道から九州まで、全国の約80 事例を取り上げた、文化とまちづくり研究の決定版。
日本全国に存在する多くの文化施設。それはバブル経済期前後に開館したものや、歴史的価値の高い建物を再生したものなど様々である。いまそれらの貴重な文化施設をどう活用し、次世代に継承して行けばよいのだろうか。
「地方創生」が叫ばれる現在、東京一極集中からの脱却のために、また東京以外の地域において文化プログラムが活発に行われていくためにどのような方法が考えられるのか、そして文化事業の企画・運営ができる多くの人材をどのように活かしてゆくのかが今後のまちづくりの課題となる。
本書は地域社会のなかに設置された文化施設等の現状分析を通じて、地域政策、まちづくり、文化政策の現状とアートNPO など民間の取り組みと官民協働や文化による地域振興、これからのまちづくりに文化施設はどのような役割を果たしているかを約9年に渡りリポートした著者の集大成である。
第1章 「芸術をどのように育むか」
京都芸術センター/芸能花伝舎/神戸・CAPHOUSE/大阪市立芸術創造館/STスポット/にしすがも創造舎/急な坂スタジオ/スタジオQ2/鳥の劇場/せんだい演劇工房10ーBOX/ダンスボックス/横浜市・黄金町エリアマネジメントセンター/アーツ千代田 3331/アートコンプレックス1928
第2章 「歴史的建造物をいかに残すか」
岡山市・ルネスホール/京都国際マンガミュージアム/立誠小学校跡地/京都府庁旧本館/東北大学百年記念会館/旧八幡郵便局/道後温泉/深谷シネマ/吹田市・浜屋敷/掛川城天守閣/浜離宮恩賜公園/深川東京モダン館/宝塚文化創造館/大井川の蓬莱橋/駿府城公園/善光寺・門前町
第3章 「劇場・音楽堂はどう変わるのか」
四万十市立文化センター/兵庫県立芸術文化センター/吹田メイシアター/豊島区立中央図書館、あうるすぽっと/東京芸術劇場/足立区西新井文化ホール/静岡県舞台芸術センター/名取市文化会館/大阪センチュリー交響楽団/日本センチュリー交響楽団/座・高円寺/三重県文化会館と津あけぼの座/ピッコロシアター/たんば田園交響ホール
第4章 「図書館・博物館・美術館はどう変わるのか」
大阪市立自然史博物館/高知県立美術館/文化フォーラム春日井/江戸東京たてもの園/高知県立坂本龍馬記念館/豊中市立庄内図書館/坂の上の雲ミュージアムと秋山兄弟生誕地/野田市郷土博物館/西尾市岩瀬文庫/京都府京都文化博物館/静岡市立御幸町図書館/千代田区立千代田図書館/伊丹市昆虫館/三重県総合博物館
第5章 「民間が担う文化政策とは」
大阪・應典院/築港ARC/高知県黒潮町・砂浜美術館/コモンカフェ/日田シネマテーク リベルテ/コンカリーニョ/シネ・ピピア/岐神社と春野公民館西畑分館/八代の舞台と青年奉納歌舞伎/ジーベックホール/たけし文化センター/トリトン・アーツ・ネットワーク/神戸市立灘区民ホール/鳥取県立博物館と旧横田医院/天満天神繁昌亭/渋谷文化研究室
第6章 「海外編 対外文化政策のいま」
パリ日本文化会館/メゾン・ドゥ・ジャポンとバロン薩摩/ベルタン・ポワレ文化スペース/ケルン日本文化会館/兵庫県パリ事務所
総括 文化施設の将来像 地域ガバナンスや劇場法をめぐって
【著者紹介】
公立大学法人静岡文化芸術大学文化政策学部教授。早稲田大学教育学部地理歴史専修卒業。同志社大学大学院総合政策科学研究科博士課程(後期課程)修了。博士(政策科学)。読売新聞記者、支局長を経て2006年から県立高知女子大学文化学部教授(現・高知県立大学)。2011年から現職。単著に『芸術創造拠点と自治体文化政策 京都芸術センターの試み』(水曜社、2006)、『官民協働の文化政策 人材・資金・場』(同、2011)。共編著に『指定管理者は今どうなっているのか』(同、2007)、共著に『地域の自律的蘇生と文化政策の役割』(学文社、2011)など。日本文化政策学会理事、日本アートマネジメント学会関西部会長、NPO法人世界劇場会議名古屋理事。
内容説明
日本各地の文化施設が、これほど多彩で、ユニークな人材に恵まれているとは…。北海道から九州まで、全国の約80事例を取り上げた、文化とまちづくり研究の決定版。
目次
第1章 「芸術をどのように育むか」
第2章 「歴史的建造物をいかに残すか」
第3章 「劇場・音楽堂はどう変わるのか」
第4章 「図書館・博物館・美術館はどう変わるのか」
第5章 「民間が担う文化政策とは」
第6章 「海外編 対外文化政策のいま」
著者等紹介
松本茂章[マツモトシゲアキ]
公立大学法人静岡文化芸術大学文化政策学部教授。早稲田大学教育学部地理歴史専修卒業。同志社大学大学院総合政策科学研究科博士課程(後期課程)修了。博士(政策科学)。読売新聞記者、支局長を経て2006年から県立高知女子大学文化学部教授(現・高知県立大学)。2011年から現職。日本文化政策学会理事、日本アートマネジメント学会関西部会長、NPO法人世界劇場会議名古屋理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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