文化とまちづくり叢書
医学を基礎とするまちづくり―Medicine‐Based Town

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  • サイズ A5判/ページ数 213p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784880653358
  • NDC分類 498
  • Cコード C0036

出版社内容情報

まちづくりが「医学」と出会った! Medicine Based Town(MBT)とは、「医学を基礎とするまち」のこと。奈良
県立医科大学の「住居医学講座」(細井教授)が提唱する概念である。

「住居を、医学という視点から研究する」というコンセプトのもと、住まいにおける『健康』を医学的見地から研究してきた。その成果をさらに発展させ、地域活性化の実践的な試みで知られる早稲田大学(後藤研究室)が手を携えた。
MBTの核心は、医療福祉健康に関するさまざまな機能や情報が病院や施設内、すなわち、建築や敷地の外に開放され、ひろく「まち」中に展開していくものである。その結果、まちそのものを元気にする波及的な効果が期待される。たとえば、空き家化が進む地方都市の中心市街地、歴史的まちなみ保存地区、老朽化が進むかつてのニュータウン、中山間地域の集落などにおけるMBT導入の効果はたいへん大きい。
また、本書では医学の専門家、情報通信技術者・研究者、市民・NPOとの共同作業によりインターネットなどの情報を駆使したまちづくりの基礎を構築する。

1章 医学とまちづくりの出会い
 1.医学と都市計画学の接点
 2.ヘルスケアはまちづくりから
 3.地域医療は地域づくりから
 4.地域包括ケア
2章 医療拠点を街に埋め込む
 1.まちなか医療拠点の機能と役割
 2.伝統的町並みの活用
 3.老朽化したニュータウンの再生
3章 圏域資本の強化と弱点の克服
 1.高齢化社会が要請する圏域の再編
 2.医療福祉を支える圏域資本を掘り起こす
 3.医療観光の導入
 4.大規模災害への備え
 5.健康と予防を支える公共交通
4章 医療と住まいをむすぶICT技術
 1.ICTによる医療福祉のネットワーク
 2.MTBに導入する情報通信
 3.医療機関と在宅医療
5章 住居の中における医療技術の展開
 1.地域医療連携の取り組み
 2.医学のナレッジを活かす
 4.妊婦見守りネットワーク
終章 新しい公共空間としてのMBT
※各章の見出しは変更になる場合があります。

【著者紹介】
細井 裕司(ほそい・ひろし)
奈良県立医科大学理事、耳鼻咽喉・頭頸部外科学教授。医学博士。「軟骨伝導聴覚」の発見によりスマートフォンなどの音声伝導装置の開発に寄与。医学と工学を結びつけた実績から新たに2005年、「住居医学」を提唱、同大に「住居医学講座」を創設し、MBTを提唱している。
後藤 春彦(ごとう・はるひこ)
早稲田大学参与。同大創造理工学部長・創造理工学研究科長、理工学術院副学術院長。公益社団法人日本都市計画学会会長。特に、都市設計と地域計画の両面から公共空間のデザイン、各自治体や住民参加によるコミュニティ計画の策定など、実践的な研究を多数手がけている。

内容説明

まちづくりが「医学」と出会った!医学と都市計画学による地域コミュニティの新しいビジョン。本書は『構想編(ビジョン)』。『計画編(プランニング)』、『実践編(プロジェクト)』へと進む第一弾。

目次

序章 MBT(Medicine‐Based Town、医学を基礎とするまちづくり)の提唱
1章 医学とまちづくりの出会い
2章 医療拠点をまちに埋め込む
3章 圏域資本の強化と弱点の克服
4章 医療・介護・予防の包括的連携
5章 医療と住まいをむすぶICT
6章 在宅医療、まちなか医療における医療技術の展開
終章 新しい公共空間としてのMBT(医学を基礎とするまちづくり)

著者等紹介

細井裕司[ホソイヒロシ]
奈良県立医科大学・教授

後藤春彦[ゴトウハルヒコ]
早稲田大学・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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