出版社内容情報
チームを勝利に導く貢献=得点を生み、失点を阻む選手は誰か?アメリカ生まれの “数理統計学的野球論” セイバーメトリクス。プロ野球の見方を変える、“新視点” からの分析リポート誕生!
日本のプロ野球をセイバーメトリクスで考える
分析愛好家の考え方がわかる分析リポート集
2011年秋に公開された映画『マネーボール』で紹介され話題となった
アメリカ生まれの統計学に基づく野球の新しい分析手法「セイバーメトリクス」。
本書は、そのセイバーメトリクスに精通した分析愛好家が
日本のプロ野球に関する各テーマについて検討したリポート集です。
・新しい野球分析手法が導き出したテーマに対する見解
・見解を導き出すまでの思考の過程
・分析における指標の選び方や使い方
などを知ることができます。
各分析者の見解を楽しんでいただくとともに、セイバーメトリクスの概念に触れ指標に関する知識を得た「自分でも新しい視点から野球を考えてみたい」と思いはじめた方の入門用の一冊にもなるはずです。
1]パ・リーグ
ゼネラルマネジャー視点で考える2012シーズンと将来【岡田友輔/蛭川皓平】
福岡ソフトバンク/北海道日本ハム/埼玉西武/オリックス/東北楽天/千葉ロッテ
パ・リーグ展望【森嶋俊行】
[2]セ・リーグ
ゼネラルマネジャー視点で考える2012シーズンと将来【岡田友輔/蛭川皓平】
中日/東京ヤクルト/巨人/阪神/広島/横浜DeNA
セ・リーグ展望(1)【森嶋俊行】
セ・リーグ展望(2)【高多薪吾】
[3]評論
スポーツにおける統計分析――
選手やチームの「実力」を評価するために【鳥越規央】
統一球の影響と今後について【道作】
[4]成績予測
2012年MLB移籍選手の成績予測【三宅博人】
青木宣親/川崎宗則/(中島裕之)/
和田毅/岩隈久志/チェン・ウェイン/ダルビッシュ有
NPB新外国人紹介と活躍予想【高多薪吾】
[5]歴史
日本シリーズ“投手酷使”史【高多薪吾】
RCAA などを用いたオールタイムベストナイン(ダイジェスト選出)【道作】
[6]分析
年齢の変化と成績の関係【蛭川皓平】
送りバントは無駄死なのか?【Student】
盗塁が得点、勝率に及ぼす影響【Student】
「投手の力投」と「打線の援護」の関係【Student】
統一球に負けない打者の条件とは――打者の体重と本塁打【Student】
NPB の中からマネーボ―ル的おすすめ選手を探してみる【Student】
【 】内は執筆者
【著者紹介】
岡田友輔
スポーツデータ分析会社DELTA(デルタ)代表。2002~07年にかけて番組制作会社で日本テレビプロ野球中継用のデータ制作を担当。その後スポーツデータ配信会社を経て、2011年スポーツデータの分析を手がける合同会社DELTAを設立。スポーツにデータ分析が採り入れられる環境づくりに取り組む。著書に『日本ハムに学ぶ勝てる組織づくりの教科書』(講談社+α新書)
鳥越規央
東海大学理学部情報数理学科准教授。専門は数理統計学。2007年にスタンフォード大学のVisiting Scholar (訪問研究員) となりそこでスポーツ統計学に着手、同年アメリカ野球学会(SABR)の会員となる。セイバーメトリクスをはじめとする、スポーツ統計学に関する研究を行う。大学のゼミナールにはスポーツ統計学を志す学生が多く集う。著書に『9回裏無死1塁でバントはするな』(祥伝社新書)
目次
パ・リーグ
セ・リーグ
評論
成績予測
歴史
分析
著者等紹介
岡田友輔[オカダユウスケ]
スポーツデータ分析会社DELTA(デルタ)代表。2002~07年にかけて番組制作会社で日本テレビプロ野球中継用のデータ制作を担当。その後スポーツデータ配信会社を経て、2011年スポーツデータの分析を手がける合同会社DELTAを設立。スポーツにデータ分析が採り入れられる環境づくりに取り組む
鳥越規央[トリゴエノリオ]
東海大学理学部情報数理学科准教授。専門は数理統計学。2007年にスタンフォード大学のVisiting Scholar(訪問研究員)となりそこでスポーツ統計学に着手、同年アメリカ野球学会(SABR)の会員となる。セイバーメトリクスをはじめとする、スポーツ統計学に関する研究を行う
道作[ドウサク]
教育関係の職業に従事しながらNPBデータの独自の視点による分析活動を続けている。日本でのセイバーメトリクス分析では草分け的存在。ウェブサイト『日本プロ野球記録統計解析試案「Total Baseballのすすめ」』を運営
三宅博人[ミヤケヒロト]
2007年にアメリカから帰国。自らのブログ『P,S,B,A BLOG』にて最新MLB情報や分析結果などを紹介。選手の成績予測など分析範囲は広い
蛭川皓平[ヒルカワコウヘイ]
大学で経営学を学ぶかたわら、セイバーメトリクスに関するウェブサイト『Baseball Concrete』を運営。最新の分析動向や指標に関する情報収集に熱心に取り組む
森嶋俊行[モリシマトシユキ]
人文地理学を専攻する大学院生。野球データの計量分析サイトを運営。1983年、東京都生まれ
高多薪吾[タカタシンゴ]
7歳の時にスコアブックの付け方を覚え、以来数多くの試合の記録をとる。自身のブログ『プロ野球市民』を通じて独自で考案したスタッツや統計方法を紹介
Student[STUDENT]
グログ『野球いじり―野球データの分析・解析』で分析・執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。