内容説明
前人未踏の7連覇を成し遂げた新日鉄釜石ラグビー部は、その後長きにわたり低迷。2001年にクラブ化し、釜石シーウェイブスとして再出発を図った。紆余曲折を経て誕生した青ジャージー、選手の就業先問題…。多くの試練を乗り越え、彼らは再び頂点をめざす!偉大なる「北の鉄人」を継ぐ者たちの7年間の戦いを綴る熱きノンフィクション。
目次
第1章 誕生―「北の鉄人」がクラブチームに(日本初の本格的な地域密着型クラブへ。新日鉄釜石の挑戦;『灯は消えず』クラブ化―終わりでなく始まり ほか)
第2章 決意―闘将加わり上昇気流(現役復帰も―アンガス、東芝府中ヘッドコーチを退任;アンガス、東芝府中ヘッドコーチ退任「4月にまた日本で」 ほか)
第3章 現実―去る者たちの理由(習志野自衛隊から来た背番号3;悲運の高速フィニッシャー ほか)
第4章 情熱―仙人峠を越えて(やってきた男。26歳、無職;タックルで顔を骨折する幼稚園教諭 ほか)
第5章 未来―自ら考え、走るチームに(27番目のスクラムハーフ;ファーストジャージーは広告だらけ ほか)
著者等紹介
大友信彦[オオトモノブヒコ]
1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校、早稲田大学を経て1985年からフリーライター。現在「東京中日スポーツ」記者を務める傍ら、雑誌『Number』(文藝春秋)、『ラグビーマガジン』(ベースボール・マガジン社)などで執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りょ
1
もう20年近く前ラグビーはお正月に見る程度だったが、釜石から名門チームがなくなるというのは大きなニュースになっていた記憶がある。不景気により企業がスポーツから撤退していく中、クラブチームを支援するという形で企業がスポーツに関わっていくという事例のはしりだったのではないか。色々な面で苦労もあるが、地域密着という点でスポーツと地域が一体となっていこうという姿が見られる。ラグビーに限らず小さな街が街を あげて応援しているチームも増えてきている。ラグビーの競技人口って結構多いような気がするなーとふと思いました。2017/06/23