出版社内容情報
地域づくり、まちづくり、観光振興といった言葉がブームだ。地域にもたらされる文化的効果や公益性の実現について、個々の事例から再考。
キーワードとして見えてきたのは、「共感」と「教育」、そして「共育」さらには「協育」。現代の幸福なまちづくりや観光振興とはなにかを考察し、提案する関係者待望の一冊。
1章
「バカモノ」「ヨソモノ」「スグレモノ」「ワカモノ」共同のまちづくり
~まちの「ヨソモノ」を取り込み、昭和30年代の市街地を活かす(大分県豊後高田市)
2章
団塊世代のチャレンジがもたらすまちづくり
~団塊の世代が挑戦する「自分史」の制作(愛知県春日井市)
3章
文化資源を活用したまちづくり
~城跡をつなぐ「のろし駅伝」(滋賀県米原市番場地区)
4章
高校生が主体となったまちづくり
~高校生による「チャレンジショップ」(岐阜県岐阜市、愛知県岡崎市、愛知県尾張一宮)
5章
「子育ち」を支援するまちづくり
~子どもによる、子どものための公民館(滋賀県米原市)
6章
「ハコモノ」を活かしたまちづくり
~市民参加型の郷土博物館(埼玉県浦安市)
7章
「持続可能な発展」を可能とするまちづくり
~「持続可能な発展のための教育」先進地域、長野県飯田市
8章
デジタル・アーカイブ化によるまちづくり
「道の駅」を中心とした情報資源の流通(岐阜県郡上市白鳥町)
内容説明
日本の真ん中で何が起こっているか―。商店街、プレ団塊世代、高校生、NPO…。中部地方を中心に、地域が主体となった創意工夫のまちづくりが、地元を元気づけている。観光立国・日本を目指す8つのヒント、詳細報告。
目次
第1章 地域への想いとまちづくりへの共感―教育、共育、そして協育
第2章 地域に学ぶことは生涯現役―自分史に挑戦する人生の先輩たち
第3章 文化資源を活かした地域教育とまちづくり
第4章 地域に学び、地域を活かす高校生たち―「チャレンジショップ」がつなぐ教育とまちづくり
第5章 公民館の社会教育からまちづくりへ―子育ち支援NPO「FIELD」の若者たちの挑戦
第6章 地域で協育し、地域を協育する観光文化―観光立国実現のために何が必要か
第7章 持続的発展を可能とする地域文化開発と協育
第8章 地域文化資源のデジタル・アーカイブ化と観光教育への援用
著者等紹介
井口貢[イグチミツグ]
京都橘大学文化政策学部教授。1956年滋賀県生まれ。岡崎女子短期大学助教授、岐阜女子大学助教授、京都橘女子大学助教授などを経て現職。専攻・関心分野は、文化経済学、文化政策学、観光文化論、まちづくり文化論。2007年4月より、同志社大学政策学部教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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