講談社文庫<br> 妻が椎茸だったころ

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講談社文庫
妻が椎茸だったころ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 184p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062935500
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

日常の割れ目から覗くちょっと不思議でユーラスな世界。誰もが憶えているあの心のふるえに出会う5つの物語。泉鏡花賞受賞作文庫化!妻との死別の後、泰平は自炊を始めた。残された妻のレシピメモを見ながら格闘する日々、やがて泰平は料理教室に通いはじめるが……。亡くなった妻を思う男の気持ちを少しユーモラスに、切なく綴る表題作「妻が椎茸だったころ」のほか、温泉宿とその土地に纏わる物語、偶然出会った石の収集家との会話の中から浮かび上がるもうひとつの物語「蔵篠猿宿パラサイト」、亡くなった叔母の家に突如現れ家族のように振る舞う男が語った叔母との関係をコミカルに描いた「ハクビシンを飼う」など、日常の片隅に立ち上がる「ちょっと不思議な」五編を物語。

リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い
ラフレシアナ
妻が椎茸だったころ
蔵篠猿宿パラサイト
ハクビシンを飼う


中島 京子[ナカジマ キョウコ]
著・文・その他

内容説明

亡き妻のレシピ帖に「私は椎茸だった」という謎のメモを見つけた泰平は、料理教室へ。不在という存在をユーモラスに綴る表題作のほか、叔母の家に突如あらわれ、家族のように振る舞う男が語る「ハクビシンを飼う」など。日常の片隅に起こる「ちょっと怖くて愛おしい」五つの「偏愛」短編集。泉鏡花賞受賞作。

著者等紹介

中島京子[ナカジマキョウコ]
1964年、東京都生まれ。東京女子大学卒業。出版社勤務の後、インターンシップ・プログラムスで渡米。2003年、『FUTON』で小説家デビュー。2010年、『小さいおうち』で第143回直木三十五賞を受賞。2014年、『妻が椎茸だったころ』で第42回泉鏡花文学賞、2015年、『かたづの!』で第3回河合隼雄物語賞・第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞・第28回柴田錬三郎賞、『長いお別れ』で第10回中央公論文芸賞・第5回日本医療小説大賞(2016年)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

520
読メのTLで気になっていたこちら。タイトルからふざけた内容なのかと危惧していたが、そこは中島さん。冒頭の『リズ・イェセンスカ』から、ギュッと心臓を掴まれた。どれもありそでなさそで、ホワッとしてながらゾクっとさせられる。かなり好みの短編集だった。2019/10/07

ヴェネツィア

476
表題作を含めて5つの短篇を収録。この人の短編集は初読。いずれも、ちょっと不思議な感覚のお話。どれも捨てがたいが、しいて1篇をとるなら、やはり表題作の「妻が椎茸だったころ」を選ぶ。大切なものを失くして茫然自失、といった果てに待っていた(あるいは密かに用意されていた)ささやかな幸福、といったしんみりとハートウォーミングな物語。この暖かさは『小さなおうち』に通じるもの。他の4篇はタッチが違うが短編小説としての構成力はなかなかのもの。短篇小説は概ねそうしたものかもしれないが、最後にオチのようなものが置かれるのは⇒2020/10/31

しんごろ

262
本のタイトルに惹かれましたね。シュールあり、不思議あり、優しさありの5編からなる短編集ですが、どの短編も優しさがすごく滲みでてる気がします。そして、夢の中にいるような物語ばかりのような感じでもあります。 表題作と『ハクビシンを飼う』が良かったかな。『ラフレシアナ』はクセになる面白さ!でも好き嫌いのでる紙一重の作品かな。中島京子さんの作品はまだ短編しか読んでないから、長編を読んでみたいですね。2018/03/18

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

171
タイトルに惹かれずっと気になっていた本書。想像していた感じとは違ったけど、なかなか独特の世界観を楽しめた。思っていたよりだいぶ怖いお話たち。 リズ・イェセンスカ、ラフレシアナはなんだか何が正常で何が狂気なのか、自分の固定観念がじわじわ壊れていく感じがぞわぞわ。猿宿に至っては完全にホラー。 一番好きなのは、孤独な叔母の葬儀後不思議な青年と出会う、ハクビシンを飼う。庭に様々な果実を植えてジャムや梅酒にしたり山菜を採って来たりする叔母さんの生活はかなり憧れ。表題作もなんとなく不思議な雰囲気が漂う。→2018/09/20

しいたけ

141
亡き妻のレシピ帖にあった謎のメモ「私は椎茸だった」。妻の代わりに行った料理教室でその言葉を告げると先生は、「人は誰でもそうです」と言う。本を置きしばらく考えた。私はいったい何であっただろう。じきに胸にストンと落ちるものに思い至る。おしろい花の種だ。私はおしろい花の種だったことがある。この感覚を、どうして忘れていたのだろう。思っていたよりしっとりと優しい物語だった。そして、私がずっと私だったわけではないことを、そっと耳打ちしてくれた。2017/11/07

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