内容説明
コロナ、ウクライナ、そして…危機の時代こそ、「専門家」任せにせず、自分の頭で読み、考える。希望の読書論!E.トッド、苅部直、佐伯啓思・宇野常寛・先崎彰容、小泉悠との“書物がつなぐ対話”も収録。
目次
序 「専門家」にさよならを―中井久夫『分裂病と人類』ほか
第1部 疫病と戦火の時代に(旧約聖書「ヨブ記」;志賀直哉「小僧の神様」;ターンブル『食うものをくれ』;中野重治「吉野さん」;コンラッド『闇の奥』;村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』;ル・カレ『ティンカー、ティラー、ソルジャー、スパイ』ほか)
第2部 読書が自分をつくる(思春期の入り口で―寺村輝夫『消えた2ページ』;コロナ禍 酔いどれ天使;ネット以前のこと;創作に教わった歴史―陳舜臣『秘本三国志』ほか;塾にもあった図書室―『太陽/特集・江戸川乱歩』;わが人生最高の10冊)
第3部 書物がつなぐ対話(人類史から見た現在×エマニュエル・トッド;平成の言葉と身体×苅部直;戦後史の光と影×佐伯啓思・宇野常寛・先崎彰容;新たな戦争と日本×小泉悠)
結 「未来」を売る季節のおわり―三島由紀夫『青の時代』
著者等紹介
與那覇潤[ヨナハジュン]
評論家。1979年、神奈川県生まれ。2007年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。当時は歴史学者で、専門は日本近現代史。地方公立大学准教授として7年間教鞭をとった後、17年に病気離職。新型コロナウイルス禍での学会の不見識に失望し、21年刊行の『平成史』(文藝春秋)を最後に歴史学者の呼称を放棄した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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古本虫がさまよう
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