出版社内容情報
独立戦争の悲劇、甦るアイルランドの光と影──
20世紀英国文壇の重鎮が自身の体験を色濃く投影した第二長編。1920年、アイルランド独立戦争のさなか、広大な森に囲まれた地方地主の邸宅(ビッグハウス)は、騒乱をよそに、土着のアイルランド人も、イギリス軍の将校も出入りする、優雅で奇妙な場となっていた。
そうした邸宅のひとつ、ダニエルズタウンに身を寄せる19歳のロイス。心躍らせるテニスパーティやダンス、イギリス軍将校との恋……。
彼女は無垢を脱して成熟し、自由な女になることを夢見ていた。しかし、紛争の複雑な現実はそれを許さなかった。ダニエルズタウンにも抗争の火が放たれ、幸福な秋を二度と迎えることはなかった……。
モンモランシー夫妻の到着
ミス・ノートンの来訪
ジェラルドの旅立ち
年譜
訳者あとがき
エリザベス・ボウエン[エリザベス ボウエン]
1899年、アイルランドのダブリンに生まれる。
7歳でイングランドに渡り、以後、ロンドンとコーク州にある邸宅(ボウエンズコート)を行き来して過ごした。1923年に短篇集”Encounters”を刊行。26年最初の長編小説”The Hotel” を書き上げる。生涯で10編の長編小説と、約90の短編小説を執筆。48年に大英帝国勲章(CBE)を受勲。64年に英国王立文学協会より文学勲爵士を授与される。晩年の作「エヴァ・トラウト」は70年のブッカー賞候補となる。1973年ロンドンに没する。
太田 良子[オオタ リョウコ]
東京生まれ。東洋英和女学院大学名誉教授。英米文学翻訳家。日本文藝家協会会員。2013年、エリザベス・ボウエン研究会をたちあげ、その研究と紹介に力を注ぐ。訳書に、ボウエン「パリの家」「日ざかり」「心の死」(以上、晶文社)、同「エヴァ・トラウト」「リトル・ガールズ」「愛の世界」「ボウエン幻想短篇集」(以上、国書刊行会)、同「あの薔薇を見てよ」「幸せな秋の野原」(以上、ミネルヴァ書房)、ベルニエール「コレリ大尉のマンドリン」(東京創元社)ほか多数。共著書に「エリザベス・ボウエンを読む」(音羽書房鶴見書店)がある。
内容説明
1920年、アイルランド独立戦争のさなか、広大な森に囲まれた地方地主の邸宅(ビッグハウス)は、騒乱をよそに、土着のアイルランド人も、イギリス軍の将校も出入りする、優雅で奇妙な場となっていた。そうした邸宅のひとつ、ダニエルズタウンに身を寄せる19歳のロイス。心躍らせるテニスパーティやダンス、イギリス軍将校との恋…。彼女は無垢を脱して成熟し、自由な女になることを夢見ていた。しかし、紛争の複雑な現実はそれを許さなかった。ダニエルズタウンにも抗争の火が放たれ、幸福な秋を二度と迎えることはなかった…。
著者等紹介
ボウエン,エリザベス[ボウエン,エリザベス] [Bowen,Elizabeth]
1899年、アイルランドのダブリンに生まれる。7歳でイングランドに渡り、以後、ロンドンとコーク州にある邸宅(ボウエンズコート)を行き来して過ごした。1923年に短篇集Encountersを刊行。26年最初の長編小説The Hotelを書き上げる。生涯で10編の長編小説と、約90の短編小説を執筆。48年に大英帝国勲章(CBE)を受勲。64年に英国王立文学協会より文学勲爵士を授与される。晩年の作「エヴァ・トラウト」は70年のブッカー賞候補となる。1973年ロンドンに没する
太田良子[オオタリョウコ]
東京生まれ。東洋英和女学院大学名誉教授。英米文学翻訳家。日本文藝家協会会員。2013年、エリザベス・ボウエン研究会をたちあげ、その研究と紹介に力を注ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
まふ
NAO
星落秋風五丈原
みつ
-
- 和書
- ハリソン固体論