内容説明
21世紀に大飛躍が予想されているインド。その根元にある二大叙事詩の一篇が味読できる。ナラヤンの挿絵は国際ブックデザイン賞「優秀賞」(ライプツィヒ)に輝いた。
著者等紹介
谷口伊兵衛[タニグチイヘエ] [Narayan,Badri]
1936年福井県生まれ。翻訳家。元立正大学教授
ナラヤン,バドリ[ナラヤン,バドリ]
挿絵画家。『現代版ラーマーヤナ物語』の挿絵で、国際ブックデザイン賞「優秀賞」(ライプツィヒ)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Y
2
物語の放つ黎明的な青さや嫉妬感をこのページ数によく納めた。なんたって第1章で主人公が登場し第2章で結婚するという素早さ。そして挿絵がかわいい。人間も神様も強欲だし嫉妬する。よって泥沼戦争待った無し。インドの王子達の冒険物語。地位も教養も腕っ節もある王子。だだし拐われた嫁に激しく嫉妬したり、妊娠中に幽閉させといて時が来たらみんなの前でお披露目とか、男の卑しい見栄が透けて見える。こんなことされっ放しだったら嫁も愛想を尽かして夫の前から姿を消すわな。相手を敬い、想えたら嫉妬は軽くなるのかもしれない。 2017/05/18