内容説明
演劇の在り方を、自分自身に向けて真摯に問い続けてきた、世界を代表する演劇人・鈴木忠志の最新論集。
目次
1 演出家の視座(逸脱する意志と情熱;演出の衝動について ほか)
2 演出家の視野(試される「にんげん」;芸術教育 ほか)
3 演出家の視線(演技の個性―中村歌右衛門;集団心理―アメリカ ほか)
4 演出家の視点(私のマクベス―夜と時計;異文化への挑戦―ギリシャ悲劇 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨー
0
一とまた違う面白さがあります2016/09/20
朝野まど
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鈴木さんは日本の利賀村の古民家を使い演劇を行うが、彼の演劇思想には陰影や武道的身体性などがちりばめられており、私としては実に高まってしまいます。これまでいくつかの海外の代表的演劇メソッドを調べてみてもどこかちぐはぐな違和感があった。そこで発見したのが鈴木さんの使う日本古来の美を深く意識したスズキメソッドだ。自らの身体と遊び、神経と戯れ、そうして身体を揺らすということが学問をすることと同義であるようなそんな役者に私はなりたい。美意識の一つの軸を与えてくれる、そんな本であった。2012/05/19
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