内容説明
舞台はカナダ・インディアンの居留地。コロンブスの大陸到着以来、ヨーロッパ白人社会から持ち込まれたキリスト教・アルコール等によって、先祖伝来の宗教・慣習・言葉さえ失いつつある先住民。自分たちの復権をかけて、精霊ナナブッシュと7人の男たちが巻き起こす大喜劇。
著者等紹介
ハイウェイ,トムソン[Highway,Tomson]
カナダ、マニトバ州北部に生まれる。クリー族出身。マニトバ大学で音楽、ウェスタン・オンタリオ大学で音楽、英文学を学ぶ。80年代初め頃から創作を始め、『居留地姉妹』、『ドライリップスなんてカプスケイシングに追っ払っちまえ』はいずれもドーラ・メイヴァー・ムーア賞を受賞。『毛皮の女王のキス』(1998)で小説家としてもデヴューした
佐藤アヤ子[サトウアヤコ]
明治学院大学文学部助教授。明治学院大学大学院博士課程修了。ブリティッシュコロンビア大学客員研究員。共著に「J.D.サリンジャー文学の研究」、共訳に「一九二四年、ハプワースの16日目」「同一性の寓話」他
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