文春e-book<br> 少女が最後に見た蛍

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文春e-book
少女が最後に見た蛍

  • 著者名:天祢涼【著】
  • 価格 ¥1,800(本体¥1,637)
  • 文藝春秋(2023/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163917795

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内容説明

大好評の<仲田シリーズ>第4弾!
最高にエモーショナルな社会派本格ミステリ

「警察官になったのは、あの子の自殺に責任を感じてるから?」

未成年による事件を次々と解決に導く敏腕女性捜査員の心には
かつて、唯一救うことのできなかった少女が深い影を落としていた――

仲田の知られざる過去に迫る
大好評 <仲田シリーズ>第4弾連作集

【あらすじ】
神奈川県警生活安全課の仲田蛍(なかた・ほたる)は、
中学時代の同級生・来栖楓(くるす・かえで)と思いがけず再会する。
来栖は当時、桐山蛍子(きりやま・けいこ)という同級生をいじめており、
仲田は蛍子を楓から守ろうと手を尽くしていた。
しかし、いじめを終わらせることはできず、かえって桐山を傷つけてしまい、
最後は自殺してしまったのだった。
事の次第を聞いた捜査一課の真壁は、
自死の背後に仲田も知らない真相があるのではと感じて調べ始めると、
意外な事実が浮かび上がり――(表題作)。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

165
仲田シリーズ第4弾は5話からなる連作集。なんたって表題になっている最終話にやられる。いじめが愉しいと嘯く来栖楓に嫌悪と怒りとこの社会の虚しさで、私のなけなしの希望はぐしゃっと握りつぶされた感じになった。あぁ、なんということ・・人がいる限り無くならないのか。どうしてこうなっちゃうんだろう。だがしかし、それでも人は足掻く。足搔きたい。ーいじめていい理由なんてあってはいけないんだー2023/12/11

花ママ

68
神奈川県警生活安全課に勤務する仲田シリーズ、5編からなる短編連作集。今回は彼女の学生時代の辛い過去が語られていた。柔らかい微笑みで未成年たちに接する仲田にも、こんなに辛く忘れられない過去があった。いじめを受ける者の苦しみは、筆舌に尽くしがたいものがあった。決して許されるものではない。仲田の根幹には、常にこういった辛い思いをしている弱者に対して手を差し伸べ、助けたいという思いがあるのだろう。2024/02/03

68
気が付かなかったのですが本書が第四弾らしいです。仲田シリーズと言うらしいのですね。一番最初の「希望が死んだ夜に」は読んでいるのですが刑事の名前は残念ながら忘れていました。それでも前作から続いてはいないから話しがわからないということはなかったので安心しました。やはり一番印象に残ったのは表題作である「少女が最後に見た蛍」です。 仲田シリーズ、今まで出版されている物も読んでみようかなと思いました。 2023/12/18

オーウェン

64
仲田シリーズ第4弾は5つの短編集。 生活安全課の所属なので、不登校や親の問題に悩む子供を担当していく。 今作は捻っており、言うに言えない子供だったり、仲田蛍の過去を追求していく。 どの話も面白いが、やはりラストの表題作が強烈。 中学時代いじめに遭っている蛍子を救おうとする蛍。 だが蛍子は自殺してしまい、その事件の経緯を再び暴き出す。 ただ単純にいじめがという問題ではなく、加害者のねじ曲がった性格に加えて、被害者の悲痛な思い。 蛍が初めて感情を露わにするシーンも含めて、また今後も事件を解決していくのだろう。2024/02/01

hirokun

61
★4 仲田蛍シリーズの第4弾とのことだが、私は第3弾は読んでいるはずだが、年齢のせいかほとんど内容については記憶にない。今回は連作短編5作だが、最後の作品が一番印象に残った。『いじめ』学生時代自分自身としてはほとんど思い出せないが、私自身が加害者になっていたのかもしれない。職業人としての時代についてもいま思い起こしてみると、当時の役割とも関係するかもしれないがパワハラ上司的発言を知らず知らずのうちに繰り返していたような気がする。自覚なく人を傷つけていることほど罪深いことはない。2023/12/13

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