内容説明
現在なお活躍中のギリシャ人作家によるユニークな鳥瞰図的通史。とりわけ、ニコス・カザンツァキス(映画「最後の誘惑」の原作者)を中心とする“現代篇”と“ビザンティン篇”は類書を寄せつけない。
目次
1 古代ギリシャ(精密科学と経験科学に関する考察;ギリシャ哲学―ソクラテス以前の哲学者から新プラトン学派まで;ギリシャ芸術―起源からヘレニズム時代まで;古典演劇の成立と進展)
2 ビザンティン・ギリシャ(歴史的素描―コンスタンティヌス大帝からコンスタンティノス11世まで;帝国の生活と社会構造;ビザンティン芸術;コンスタンティノーブル陥落前後の影響。ビザンティンへの西洋の恩義)
3 現代ギリシャ(民衆文学;近代ギリシャ文学の始まり―イオニア派とアテネ派;近代ギリシャ詩の3リーダー―パラマス、シケリアノス、カヴァフィス;現代詩セフェリスと30年世代;現代散文カザンツァキスと30年世代;芸術)