出版社内容情報
戦勝国により国土を四分割統治された「もう一つの日本」が存在する--?“向こう”の世界では、全土占領を目論むソ連とアメリカが一触即発、第三次世界大戦に突入しかねない状況だという……亡国の日本を救出せよ!現代自衛隊が時を超えて祖国解放に挑む!
内容説明
夜の渋谷、道玄坂。終戦直後の1946年9月から来たという男が東邦大学付属病院に護送された。男は“もう一つの日本”、それも米英中ソ占領軍により国土を分割統治された世界の存在を明らかにする!荒廃しきった本土、中でもソ連占領下の東北は、拷問や死刑が当然の圧政下で苦しんでいるという。全土占領を目論むソ連と一触即発の空気漂うアメリカ…第三次世界大戦に突入してしまうのか!?亡国の日本救出のため、自衛隊が時を超える!!大人気シリーズ第3弾。
著者等紹介
田中光二[タナカコウジ]
1941年、ソウル生まれ。早大卒業後、NHKのプロデューサーとなる。作家デビュー後は数々のポリティカル・アドベンチャー、SFの傑作を世に問い、「黄金の罠」で第1回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のむ
25
この歴史改変小説では、原爆投下後に降伏しなかった日本の救済作戦がテーマとなっている。その分割統治された日本では、ソ連による日本本土全土占領作戦が始まった。最大の見どころは処刑されようとしている2万人の日本人を、いかにして自衛隊は時を超えて強制収容所から救出するのかにある。2014/04/11
Kaz
2
なるほど。そういう設定でしたか。終戦に踏み切らなければ、日本は二つに分断されていたという説は、かなり前から知っていましたが、このような形で物語られると、現実味がありますね。60年後の戦力を投入するのは、あまりにもアンフェアな気がしますが。2018/12/16